むし歯・口臭・口元印象…原因は“歯並び”かも? 春に見直したい「噛み合わせ習慣」を歯科医が解説 (1/3ページ)
新生活が始まる春は、第一印象を見直したくなる季節。口元の印象が気になって、「歯並びを整えたい」「噛みにくさを何とかしたい」と考える人も多いのではないだろうか。だが、歯並びや噛み合わせの問題は、見た目だけにとどまらない。むし歯や歯周病、口臭、食べ方、発音など、日常生活にも大きく関わっているという。地域のかかりつけ医として幅広い年代を診る、津島オリーブおとなこども歯科の山口陽子先生に話を聞いた。
歯並びの乱れは“見た目”だけの問題ではない山口先生によると、歯が重なって生えている部分は歯ブラシが届きにくく、むし歯や歯周病のリスクが高くなりやすいという。さらに、それが口臭につながる可能性もある。
また、噛み合わせのバランスが悪いと特定の歯に負担が集中し、歯がすり減ったり割れたりすることもある。症状が進めば、抜歯のリスクが高まるケースもあるそうだ。特に受け口の方では、年齢を重ねるにつれて歯の残存数が少なくなる傾向を感じるという。
「出っ歯のお子さんは前歯をぶつける外傷も比較的多く、お口が閉じにくいことで汚れが残りやすく、むし歯のリスクも高くなります」と山口先生。歯並びや噛み合わせの乱れは、顎関節症の原因になることもあるという。
将来の歯並びや噛み合わせには、子どもの頃の生活習慣も深く関わっている。特に気をつけたいのが「口呼吸」だ。
口呼吸になると唾液が減って口の中が乾燥し、むし歯や歯肉炎、口臭のリスクが高まる。さらに、舌の位置にも影響する。正常な状態では舌は上あごについており、その力が上あごの成長を助けるが、口呼吸の子どもは舌が下がりやすく、上あごの成長が妨げられて歯並びが悪くなる原因になるという。
飲み込み方や食事中の姿勢も重要だ。足の裏をしっかり床につけ、左右の奥歯でバランスよく噛むことが、お口の健やかな成長につながるそうだ。