口元の印象、放置してない? 歯科医が教える“歯並びと噛み合わせ”が第一印象に与える意外な影響 (2/3ページ)

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気になる痛みについては、調整後に数日ほど締め付けられるような感覚が出ることはあるものの、以前と比べて負担は軽減されている。見た目の面でも、透明なマウスピース型装置や歯の裏側の装置など、周囲に気づかれにくい選択肢が広がっている。杉森先生は「ネット検索を繰り返すより、まずは一度プロに見てもらうことが近道」と話す。

歯を失ったときこそ「お口全体」で考える

入れ歯やブリッジ、インプラントなどの補綴治療を考える場面でも、歯並びや噛み合わせの視点は欠かせない。杉森先生が重視しているのは、「欠けたところだけを見る」のではなく、お口全体のバランスを整える考え方だ。

歯を失った部分を長く放置すると、隣の歯が倒れたり、噛み合わせが崩れたりすることがある。そのまま埋めるのではなく、まず矯正で歯の位置を整えることで、被せ物やインプラントに無理な力がかかりにくくなり、長持ちしやすくなるという。また、ケースによっては親知らずなどを動かし、自分の歯で隙間を埋められる可能性もあるそうだ。

噛み合わせがズレたまま修復を繰り返すと、特定の歯に負担が集中し、割れたりむし歯になったりする“壊れるループ”に入りやすい。だからこそ、全体のバランスを整えることが、見た目の改善にとどまらない「究極の予防」になるという。

口元の印象は、歯だけでなく顔全体との調和で決まる

口元の印象は、単に歯が整っているかどうかだけではない。杉森先生は、顔全体の骨格や軟組織との調和が大切だと話す。

たとえば、横顔の美しさの指標として知られる「Eライン」は、前歯の角度や位置、噛み合わせによって印象が変わる。また、笑ったときに見える歯のラインや、自然に唇を閉じたときの口周りの筋肉の動きも、歯の位置と密接に関係している。噛み合わせが整うことで、表情筋が本来の動きを取り戻し、無理に力を入れなくても口角が自然に上がりやすくなるという。

つまり矯正治療は、健康を支える機能性を整えるだけでなく、その人らしい表情の豊かさや自信を引き出すプロセスでもあるのだ。

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