受動喫煙はもはや「マナー」の問題ではない、年間1万人以上の命を奪う“他者危害”「世界禁煙デー記念イベント」 (3/4ページ)

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同社は2008年の屋内喫煙所廃止から始まり、10年以上の歳月をかけて段階的に就業時間内禁煙へと移行してきた。

特筆すべきは、喫煙者を排除するのではなく、ルールとサポートをセットで提供する姿勢だ。「たばこをやめたら孫が抱っこさせてくれるようになった」という卒煙成功者のエピソードを社内で共有するなど、ルールがもたらすポジティブな変化を可視化することで、依存度の高い層への動機付けを行っている。トップの強い意志、環境整備、そして丁寧な後押し策。これらの実践が、企業におけるルールの定着を支えている。

自治体の立場から登壇した調布市の西澤祐樹氏は、独自のユニークな広報戦略を披露した。同市では路上喫煙禁止区域の指定やパトロールといった実効性のある対策に加え、市民の興味を引くための「仕掛け」に注力している。

全戸配布されるチラシに「謎解き」や「間違い探し」の要素を取り入れ、アンケートに答えないと正解が分からない仕組みを構築した。結果として市のホームページへのアクセスが急増し、週間ランキング1位を獲得するなど、ルールの認知度を飛躍的に高めることに成功した。また、医師会や歯科医師会、薬剤師会、市民団体と強固な連携体制を築き、地域一丸となって「たばこのルール」を周知させている点は、他の自治体にとっても極めて示唆に富む事例と言える。

ゲストモデレーターのハリー杉山氏は、自身が海外で経験した喫煙文化の違いにも触れつつ、「知らないルールは守れない。

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