『豊臣兄弟!』“穴がない穴”を論破しドヤ顔の官兵衛…見事な策で勝利を収めた「福原城の戦い」の実際 (3/5ページ)
さすれば武功間違いあるまい」
藤蔵「流石は官兵衛殿、忝(かたじけな)い」
この話をこっそり聞いていたのが、官兵衛の家臣である竹森新次郎(たけもり しんじろう)。彼も武功を立てようと、官兵衛の言った場所で待ち伏せしました。
勇敢に戦い武功を立てる果たして城攻めが始まると、官兵衛の読み通りに敵が逃げ出してきます。
新次郎は伊王野土佐(いおうの とさ。福原主膳の弟)と、福原家家老の祖父江左衛門(そぶえ さゑもん)を討取りました。
一方の藤蔵はどうでしょうか。見れば大勢の敵に囲まれながら、必死に槍を奮っています。
「助太刀するぞ!」
新次郎の加勢に敵は浮足立ち、藤蔵は敵の中でもひときわ立派な者を槍で仕留めました。
果たして首級を上げてみれば、実はこの者こそ総大将たる福原主膳でした。
「敵将・福原主膳、討取ったり!」
敵はそれまで逃げ腰でしたが、総大将が討たれたと聞いて、せめて一矢報いようと引き返してきます。
しかしすでに戦さの趨勢は決しており、奮闘虚しく500ばかりの城兵が討死して果てました。
手柄の首級を譲り合う
さて、福原主膳の首級を持って、藤蔵は新次郎に申し出ます。