「目の前に立つシニア乗客の声で目を覚ました私。気づけば電車のシートに横たわっていて...」(広島県・40代女性) (1/2ページ)
妊娠初期に乗った電車は、混雑しているし、暑い。
このまま目的地まで行けるだろうか? 不安に思っていたら、案の定......。
広島県在住の40代女性(投稿時)・Iさんの実体験。
<Iさんからのおたより>
20年以上前、3人目の子供を妊娠していたときのことです。
まだ妊娠初期だった3月、電車で片道約40分の病院に向かっていました。
時間をずらしたのに満員で、暖房もガンガンについていて、「大丈夫かな...」と思っていたらだんだん気分が悪くなってきました。
「あ、次で降りよう」そう思ったのですが......。
気が付くと座席の上で...次の瞬間には、意識がなくなっていたようです。
「救急車よびましょうかー?」という声で目を覚ました私は、さっきまで座席に座られてた年配の方々が目の前に立っておられるのに気付きます。
私はというと、座席に横になっていました。
多分いろんな方が協力してくださって、座席に横たえてくれたのだと思います。
電車が2駅先に進んでいることにも、その時気付きました。
「あ、目を覚まされたよ!」と一人のご婦人が運転手さんに声をかけてくださっていて、「すみません、私......」と言いかけたら、「突然倒れたのよ」と。
「実は妊娠初期なんです......」と言うと、「あー、全然わかんなかった、ごめんね」とそのご婦人はおっしゃりました。
電車を降りたあとに...そして、「同じところで降りるから」と、私を病院まで送り届けてくださいました。
途中で他愛もない話もしていたのですが、お名前を聞くのを忘れていたことに後で気付きました。
しかし、母にそのことを話すと、その他愛もない話の内容からその方を探し出してくれて、お礼に行ってくれました。母にも感謝です。
そのご婦人、あの時席を譲ってくださった皆さまのおかげで、無事出産して、その子は野球少年に成長し、今では大人になりました。
今でもあの時のことを思い出すと、とてもあたたかい気持ちになります。