貸したい相手を、大家が選ぶ「さかさま不動産」京都市内で41軒目の成約~海外在住で日本にルーツを持つ夫妻へ、各地大家から8件のオファー~ (1/3ページ)
株式会社On-Co(本社:三重県桑名市、代表:水谷岳史、以下On-Co)が展開する「さかさま不動産」において、41軒目となるマッチングが京都市内で実現しました。今回の借主は、アメリカ在住で日本にルーツを持つ夫妻。「暮らしのなかで日本文化を知りたい」という想いを公開したところ、約1か月で全国の大家から計8件のオファーが寄せられました。「どんな人が、どんな想いで滞在したいのか」に共感して物件が集まる。今回の事例は、海外在住者と地域との接点を生み出し、関係人口や長期滞在型インバウンドの可能性を広げています。
空き家は増える一方、借りられる物件は少ない
総務省「住宅・土地統計調査(2024年)」によると、全国の空き家は899.5万戸と過去最高を更新。うち「居住目的のない空き家」は349万戸にのぼり、この20年で約1.9倍に増加しています。
「誰にでも貸したいわけではない」などから、市場に出ていない潜在空き家は多く、活用が進まない状況が全国共通の課題となっています。
潜在物件を掘り起こす「さかさま不動産」
移住・創業ニーズが高まり、空き家の掘り起こしがますます求められるなか、On-Coは2020年より、空き家を借りたい人の想いを公開し、共感した所有者や地域が借り手を選ぶ「さかさま不動産」を展開。「貸す人を選びたい」という所有者の心情に寄り添い、潜在物件を掘り起こしてきました。
これまで空き家は、本屋や飲食店、ゲストハウスなどとして活用され、地域に経済と文化の循環をもたらしています。
借主:「観光ではなく、暮らしとして日本を知りたい」
今回マッチングした借り手は、アメリカ在住のターシャ氏(56)とグレッグ氏(59)。ターシャ氏の母が沖縄出身で、日本にルーツを持つ夫妻です。
これまで何度も日本を訪れるなか、「観光ではなく、暮らしのなかで日本を知りたい」と考えるようになり、さかさま不動産へ掲載。地域との交流が生まれる場所で、日本の日常文化に触れながら暮らせる環境を希望していました。 また、建設・不動産分野での経験を持つことから、「家を大切に使いながら、地域や文化と関わっていきたい」という想いで物件を探していました。