高野山へ参詣者を導いた伝説の犬「ゴンちゃん」とは?23キロの山道を4年間歩き続けた感動実話 (4/6ページ)
毎朝、慈尊院を出発すると、夕方には大門へ到着。参詣者を見送ると、夜には慈尊院に戻ってきました。おそらくは慈尊院に居つく前、野良犬だったころ高野山の山中をねぐらとしていたのでしょう。ゴンちゃんは、人の通れないような獣道を短時間で駆け下り、慈尊院に戻っていたのです。
そんなゴンちゃんの道案内は4年間続き、ほぼ毎日、参詣者を案内しました。
しかし当時のゴンの年齢は、推定で10歳を超えていたとされます。紀州犬と柴犬のミックスであるゴンちゃんは、中型犬の部類に入るでしょう。現在でも中型犬の寿命は、個体差もありますが15歳くらいが普通です。つまり、当時のゴンはすでに老齢の域に差し掛かっていたのです。
そのゴンちゃんが毎日、片道20キロ強の山道を歩き続けることが、どれほどの負担だったかは想像に難くありません。でも、ゴンは何かに導かれるようにして人々の先頭を歩き続けたのです。
引退後も人々に愛され続けたゴンそんなゴンちゃんは、1992年(平成4年)に案内犬を引退します。これはゴンの体調を心配した、慈尊院のはからいでした。