日本企業のAI導入に「内閣制」を。複数AIを役割分担させる統合AI運用基盤「Naikaku AI 統合システム」を公開 (2/5ページ)
公開版は、開発者や研究者が試せる非商用向けのソース公開版として提供します。企業・研究機関向けには、業務フロー、データ管理、監査要件に合わせた個別カスタマイズにも対応します。
■AIを「使う」時代から、AIを「管理する」時代へ
生成AIの活用は、単一のAIチャットに質問する段階から、複数のAIモデルを組み合わせ、調査、開発、分析、文章作成、コード生成などを継続的に進める段階へ移りつつあります。
一方で、企業の実務現場では、AIが自律的に作業すること自体よりも、「どのAIが何を判断したのか」「どの情報を外部モデルに渡したのか」「どの段階で人間が確認したのか」「後から社内や顧客に説明できる証跡が残っているのか」が重要になります。
現在、多くの企業がAIエージェントの導入を試みていますが、従来のシステムには「AIがうそをつく(ハルシネーション)」「危険なコードを勝手に実行する」「コストが予期せず高騰する」といった、実務で使うには致命的なリスクがありました。
Naikaku AI 統合システムは、「AIの自律性は魅力的だが、安全弁(ガバナンス)がなければビジネスでは使えない」という課題を解決するため、この課題に対応するため、AIを単なる便利なツールとしてではなく、企業が管理し、監督し、説明可能な形で運用するための基盤として設計されました。
■複数AIを“内閣”のように編成する「AI内閣制」
Naikaku AI 統合システムの特徴は、複数のAIを“内閣”のように役割分担させる点にあります。
プランナーAIは作業計画を立て、ランナーAIは実行を扱い、クリティックAIは弱点やリスクを指摘します。スーパーバイザーAIは権限、証跡、次工程への進行可否を確認し、必要に応じて人間の判断を求めます。さらに、採点や安全確認の役割を加えることで、AIの出力を一方向に信じるのではなく、複数の観点から確認できる構造にしています。
AIにも、権限の集中を避ける設計が必要です。Naikaku AI は、計画、実行、批評、監督、承認を分けることで、AIの作業過程を人間が追跡しやすい形で残し、企業がAIを業務に導入する際の不安を軽減することを目指します。