世界で“japan”と呼ばれる日本の漆工芸、9000年前の縄文時代にすでに技巧の基礎は完成していた! (3/3ページ)

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漆は縄文時代は祭祀用の土器や弓、櫛などに用いられ、時代と共にその利用は広がり、やがて仏具や仏像、城などの建築にも使われるようになりました。

今に続く変わらぬ手間暇

漆工芸品を作るには、気の遠くなるような手間と時間がかかります。まずはウルシの木に傷をつけ、一滴ずつ樹液を採取することから始まります。

集めた樹液を熱しながら撹拌(かくはん)し水分を蒸発させ、そこにベンガラや水銀朱を混ぜ合わせることで、あの色鮮やかな「赤色漆」が誕生します。

これらの工程を正確に踏まなければ、漆独特の艶や発色は生まれません。縄文時代の漆工芸品が今なおその美しさを保っていることは、現代とほぼ変わらない技術で作られている証拠です。

また縄文時代には、ウルシは塗料としてだけでなく、優れた「接着剤」としても活躍していました。割れてしまった土器をウルシで綺麗に修復した痕跡も数多く見つかっています。

現代に息づく伝統技巧の基礎は、すでに縄文時代に完成していたといえそうです。近年では安価なプラスチック製品などに置き換わった部分もありますが、今、改めてそのサステナブルな価値や手触りの温もりが再評価され、活躍の場を広げています。

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

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