自転車を持つだけで税金? 昭和まで続いた「自転車税」の意外な歴史と脱税が横行した理由 (3/3ページ)

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取り締まり記録によると、個人だけでなく会社単位での脱税も多かったとされています。

当時の企業は社員の移動手段として多数の自転車を保有していましたが、まとめて申告をせず、鑑札を付けないまま使用するケースが目立ちました。

組織ぐるみの脱税は珍しくなく、自治体は取り締まりに苦労したようです。

制度のこのような抜け道が広く知られていたため、脱税は社会全体に広がり、自転車税の信頼性は大きく揺らぎました。

こうした状況を背景に、戦後の税制改革の中で自転車税は廃止されます。今では想像しにくい制度ですが、当時の社会や財政事情を映し出す興味深い歴史です。

自転車税の歩みは、税制度が社会の変化とともに姿を変えることを示す好例と言えるでしょう。

参考資料:
大村大次郎『脱税の日本史』宝島社、2024年
画像:PhotoAC

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