漆を、世界の手のひらへ 62歳の漆職人が挑む「触れる瞑想道具」『naderu』、 Kickstarterでプロジェクトを公開 (1/3ページ)

ウーマンアプス

漆を、世界の手のひらへ 62歳の漆職人が挑む「触れる瞑想道具」『naderu』、 Kickstarterでプロジェクトを公開

株式会社渡邊美術工藝は、2026年9月8日、天然漆を用いた「触れる瞑想道具」『naderu(なでる)』を、世界最大級のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で公開しました。

伝統工芸の新たな価値を世界へ。漆を「使う」から「触れる」へ。

開発したのは、長浜市で30年以上にわたり仏壇や長浜曳山祭の漆工品の修復を手掛けてきた62歳の漆職人・渡邊 嘉久です。

漆はこれまで「器」や「家具」など、暮らしを彩る素材として使われてきました。しかし『naderu』は、器でもインテリアでもありません。

ただ静かに手のひらで撫でることで、漆ならではの深い艶、なめらかな手触り、木の温もりを感じ、自分自身と向き合う時間をつくる「触れる瞑想道具」です。

■30年以上漆と向き合ってきた漆の価値職人が見つけた、新しい漆の価値

私は長年、仏壇や文化財、長浜曳山祭の漆工品の修復に携わる中で、「漆は現代を生きる人々の日常に、どのような形で存在できるのだろうか」という問いを抱き続けてきました。

その答えとして生まれたのが『naderu』です。

近年、世界ではマインドフルネスや禅への関心が高まっています。日本が古くから育んできた漆の手触りや温もりには、人の心を静かに整える力があるのではないか。

その可能性を世界に問いかけたいという思いから、このプロジェクトが始まりました。

■東京ギフトショーで確信した「世界でも通用する」という手応え

大きな転機となったのは、2026年2月に単独出展した「ショー LIFE×DESIGN」です。東京ギフト国内外の来場者が『naderu』を手に取り、「思わず触れ続けてしまう」「心が落ち着く」「今までにない体験だ」といった感想を寄せてくださいました。

言葉が通じなくても、触れた瞬間に価値が伝わる。その体験が、海外への挑戦を決意するきっかけとなりました。
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