ダイバーシティを「増やす」だけでは組織は強くならない―社会心理学者・正木郁太郎准教授が語る、感謝と称賛の実践知 (3/5ページ)

バリュープレス



■中小・中堅企業こそ「人と組織」への投資が競争力になる
中小・中堅企業では、限られた人材で組織を運営するため、一人ひとりの行動や人間関係が経営に与える影響が大きくなります。だからこそ、大企業で導入されている制度やシステムをそのまま取り入れるのではなく、自社の組織特性に合った組織力向上の方法を考えることが重要です。
正木氏は、人や組織への投資は中小・中堅企業ほど効果が出やすいと指摘します。大掛かりな制度改革を待つのではなく、普段のコミュニケーションやチームワークを少しずつ改善することも、企業の競争力を高める重要な取り組みになります。
さらに、社会心理学などの研究や理論を「自社で工夫するための武器」として活用することも提案。感謝や称賛に限らず、人や組織の仕組みを知り、試行錯誤しながら自社に合った方法を探ることが、持続的な組織づくりにつながるとしています。

■インタビュー概要
前編
社会心理学が解き明かす組織と集団の本質から、ダイバーシティ研究を志した原点、DEI議論の成熟、そして「深層ダイバーシティ」を自社で定義する重要性までを解説。多様性を単純に増やすのではなく、自社にとって意味のある多様性を見極める視点に迫ります。
中編
多様な価値観が共存する職場で管理職が抱える難しさを取り上げ、「違う価値観を認めること」と「自分が変わること」は別だという考え方を紹介。さらに、感謝と称賛が信頼関係や心理的安全性、企業文化を支える可能性、テレワーク時代の組織力について掘り下げます。
後編
感謝と称賛を職場へ定着させる具体的な方法から、新著『強い組織は「感謝と称賛」でつくられる』に込めた思い、中小・中堅企業への提言までを紹介。大掛かりな制度改革ではなく、日常の小さなコミュニケーションから組織を変える実践知に迫ります。
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