「年齢のせい」で片付けないで。日常に隠れたアルツハイマー病のサインとは (1/3ページ)

年齢を重ねるにつれ、「あの人の名前が出てこない」「買うものを忘れてしまった」という経験は誰にでも増えていくもの。
一方で、その“うっかり”の中には、単なる加齢ではなくアルツハイマー病のサインが隠れている場合もあるといいます。
では、気を付けるべきもの忘れと、そうでないもの忘れの違いはどこにあるのでしょうか。
9月の世界アルツハイマー月間に合わせ、日本イーライリリー株式会社の神戸本社で開かれた体験型イベント「年のせいじゃない”もの忘れ”展」で、神戸大学大学院教授で認知症予防推進センター長の古和 久朋先生に話を聞きました。
旅行に行ったこと自体を忘れる? 注意すべき「もの忘れ」の境界線

認知症全体の約7割を占めるのがアルツハイマー病。その初期症状としてよく見られるのが"もの忘れ"ですが、加齢によるものとの違いはどこにあるのでしょうか。
「人の名前や固有名詞が出てこないというのは、得意・不得意もありますし、基本的にあまり心配はいりません」と古和先生。人前で名前が出てこず、恥ずかしい思いをしたと受診される方もいるそうですが、その出来事そのものを語れるなら心配は少ないといいます。
注意したいのは、体験そのものがすっぽり抜け落ちてしまうケース。「旅行に行ったとき、何時の便に乗ったかまで覚えていなくても、"旅行に行った"ことを覚えていれば大丈夫です。