合気道覇天会創設20年、フルコンタクト合気道選手権大会30回―藤崎天敬師範が追究してきた「立ち関節技による制御」と「自制心を学ぶ合気道」、第30回大会を開催 (5/9ページ)

バリュープレス

相手を倒すことだけではなく、立ち関節技や抑えによって相手の行動を技術的に制御することを重視します。

第二に、打撃を捌き、合気道技へつなげることです。打ち合うことを目的とせず、相手の打撃を捌き、崩しや立ち関節技などへ展開します。

ユニファイドルールで採用している顔面への手刀打ちも、単に打撃技を加えることだけが目的ではありません。伝統的な合気道の正面打ち・横面打ちといった手刀による攻撃技法を抵抗のある対人環境で用い、その距離、タイミング、攻防への展開を検証する意味を持っています。

これにより受ける側も、正面打ち・横面打ちに対する捌きや入り身、崩しを、決められた型だけでなく相手が自由に動く状況で実践できます。

第三に、打撃への対応から立ち関節技・投げ・当身・抑えまでを一連の攻防として連動させることです。

当身や打撃は競技の最終目的ではなく、距離や反応を検証し、崩し、立ち関節技、投げ、抑えへ展開するための一要素として位置づけています。

一本についても、立ち関節技や合気道式の抑えなどによって相手が「参った」と意思表示するギブアップを重視しています。

覇天会では、相手を必要以上に傷つけることを目的とせず、技術によって相手の行動を制御する方向性を、フルコンタクト合気道の重要な特徴としています。

「吾勝」―自制心を学ぶ合気道

覇天会では、合気道に伝わる「吾勝(あがつ)」を重視しています。覇天会では「吾勝」を、自分自身に打ち克つこととして捉えています。
組手や試合でも、勝敗だけを求めるのではなく、感情や力を自ら制御し、相手を必要以上に傷つけない「自制心」を大切にしています。技術と精神の両面を磨くことが、覇天会の目指す合気道です。


型と試合を対立させない

覇天会では試合を行う一方、型稽古や演武も重要な稽古と位置づけています。

型によって姿勢、身体操作、崩し、技の理合や正確な動作を学び、組手・試合によって、抵抗や予測できない変化がある状況で検証します。

大会でも本戦だけでなく、当身を使用せず合気道技を競う「乱取り」や、少年部・親子・女性・一般会員による演武などを実施。

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