衣替えで困る「捨てられない荷物」 収納不足の都市部で広がる“第2のクローゼット”という選択肢 (3/3ページ)
収納の問題は、必ずしも物の多さだけではなく、何を大切に残しておきたいかという判断にも関わってくる。
ただ、保管したまま何年も取り出さない荷物が増えれば、外部収納そのものが不要品の置き場所になりかねない。衣替えなどのタイミングで、保管している物を定期的に確認することも必要だろう。
「収納は物のため、住まいは人のため」「収納は物のためにあるものですが、住まいは人が快適に暮らすための場所です」
坂上氏はこう話し、生活する空間と荷物を保管する空間を分けて考えることの大切さを説明する。
ストレージ王では、収納したい荷物の種類や数から必要な部屋の広さを概算できる無料の「収納シミュレーション」を提供している。また、整理収納アドバイザーの資格を持つオペレーターによる案内も行っているという。
もちろん、すべての家庭に外部収納が必要というわけではない。収納用品を見直したり、使わなくなった物を整理したりすることで、自宅のスペースを確保できる場合もある。
外部収納を使う場合も、保管料金に加え、荷物の運搬や出し入れにかかる時間を考慮したい。衣類や書籍などは、湿度や温度などの保管環境にも注意が必要になる。
衣替えは、普段あまり使っていない物を見直す機会でもある。捨てるか残すかだけでなく、どこに置いておくのが暮らしやすいのか。収納場所そのものを見直すことも、一つの方法といえそうだ。
【取材協力】
株式会社ストレージ王 経営企画室 坂上正洋氏(整理収納アドバイザー)
トランクルーム事業の経営企画として業界分析やサービス設計に携わる。収納改善や空間活用に関する専門知識を生かし、記事執筆やメディア監修なども担当している。サイト:https://www.storageoh.jp/