【ブラッサム】珠を「文学の道」へ導く4つの転換点――悪評で居場所を失った受難と、運命を変えた“救世主” (3/9ページ)

Japaaan

今回は…

⚫︎ 自分に自信を持てる『お化粧』
⚫︎  “行動”することに目覚めた『初恋』
⚫︎“去る者は追わず”の価値観が生まれた『失恋』
⚫︎ 宇野千代文学の誕生のきっかけを作った『再会』

『小説を書く』という運命を引き寄せる重要なファクターとなった、この4つの出来事を、ドラマを考察しつつ振り返り、史実とともにご紹介しましょう。

初めてのお化粧が、珠を初恋に導いた。(NHK「ブラッサム」公式「X」)

「自分のしたいと思ったことは何でもした」

「ブラッサム」の珠は、始めてのお化粧で心の中に眠らせていたものが目覚めたようでした。実際、宇野千代も小学校勤めを初めてから、お化粧に目覚めたそうです。

メンズメイクも当たり前の現代では、女性の化粧は「媚びではなく自分の気分をアゲるため」という認識が当たり前。

大正時代は「化粧=男に媚びるふしだら女」な旧態然とした考えが残っていたようです。

けれども、珠は化粧を勤務先の学校で咎められても、失恋しても、化粧はやめませんでした。『自分でいいと思ったことはやる』。そんな珠は、あの父に似ているようです。

宇野千代は「自分は父親に似ている」と思っていたそう。自伝的小説『生きていく私』には、以下の記述があります。

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