LINEの乗っ取り多発など…年内上場見送りのウラに山積する問題

デイリーニュースオンライン

 年内の大型上場案件と目されていたLINEですが、諸事勘案すべきことが出て早期の上場を見送る結論となったようです。さもありなん、という感じですが、昨今の情勢で見ますと韓国政府の盗聴疑惑から始まって、LINE IDの乗っ取り事件の多発、LINEを利用した未成年者の売買春を手がける外部サイトの興隆など、謂れのないものから対策しないといかんでしょというものまで、問題多発だったのも事実です。LINEとしては可能な限りの対策を採っていたと思いますが、これだけ社会問題になってしまうと、時期尚早という判断が出てもおかしくはないのかもしれません。

 LINEの主幹事は野村證券でしたが、夏の終わりごろから「LINEは上場できないかもしれない」という話が流れてきており、その意味ではやっぱり無理でしたか、という印象しか受けないんですけれども。

 台湾では公務員にLINE禁止令が出たり、中国でもLINEの利用が全国的にできなくなるなどの問題を見るに、その影響力の大きさ故に「利益が上がるのだから上場できるだろう」という単純な話ではなくなってしまっているように思います。変な横槍が入って無理に上場するよりは、問題が解決されたところできれいに上場してくれることを期待してやみません。

著者プロフィール

やまもといちろうのジャーナル放談

ブロガー/個人投資家

やまもといちろう

慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』(宝島社新書)など多数

公式サイト/やまもといちろうBLOG(ブログ)

「LINEの乗っ取り多発など…年内上場見送りのウラに山積する問題」のページです。デイリーニュースオンラインは、スマホLINEアプリ連載などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る