危険ドラッグ密輸容疑...あのネット有名人はなぜ逮捕されたのか (2/2ページ)

東京ブレイキングニュース


 私は彼にずいぶんと世話になり、2001年頃にちゆ12才と侍魂をモチーフにしたAVを作るという企画を動かしている中で知り合った。それ以来、事あるごとに吉野氏から「インターネットってなあに?」「インターネットってどう使ったら面白いの?」という部分を学ばせていただいたので、言ってみれば私にとってネットの先生だった人物である。

 さて、そんな吉野氏は最近まで合法ハーブ(危険ドラッグ)の販売を生業としていたようなのだが、危険ドラッグに対する締め付けが強化された事もあり、販売・輸入事業からは撤退を考えていたようだ。

 親しい人間への取材によると、吉野氏はハーブの輸入をする際に、麻薬・指定薬物ではないか検査機関で調べるといった手段を採っており、さらに今はもうハーブや原材料の輸入等は行っていなかったのではないかとのこと。

 ところが、今回の逮捕容疑は 「指定薬物5kgの輸入」である。だいぶ話がおかしいのだが、逮捕の報道が流れた直後に、ほんの3日ほどで吉野氏が出て来たという情報が入って来た。5kgもの指定薬物を輸入した疑いがあるのに3日で出されるというのは、ちょっと有り得ない。危険ドラッグの中国ルートの詳細など、もし容疑が事実であれば警察が調べたいであろう情報は山ほどあるので、これほど早く表に出れる訳がないのだ。考えられるとしたら、吉野健太郎が "シロ" であった場合のみだろう。

 現在は本人と連絡が取れていないので「未確認である」と言わねばならないが、周囲の人間への取材結果からすると、吉野健太郎は危険ドラッグ規制を強めたい警察によって、著名人として名前を使われただけではないかという疑念が生じてしまう。

 まだ捜査状況が見えて来ていないので突っ込んだ話は出来ないが、もし仮に吉野氏が潔白であったとしても、彼が危険薬物の輸入で逮捕された(=クロである)という報道は広まってしまっている。警察からすれば、この時点で目的(脅し)は達成出来ているという訳だ。

 近い人間の話なので、この件については続報が入り次第また書かせていただこうと思う。

Written by 荒井禎雄

Photo by Nicolas Alejandro Street Photography

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