暴対法や暴排条例で悪質キャッチ増加...繁華街の治安対策への提言 by久田将義 (2/2ページ)
警察庁が関東連合や怒羅権、その他暴走族OBたちを想定して付けた「準暴力団」なる呼称を発表して、しばらく経つ。当初は逮捕例を作ろうという目的か、いくつかの暴走族OBを摘発し、記者クラブでも「準暴力団」という単語を用いていたが、最近はこの呼び名をあまり聞かない。暴力団取り締まりの次は、準暴力団を取り締まろうというのだろうが、準暴力団は組織化していない。つまり暴力団のように事務所もなければ組長(?)もいない。構成員も分からない。
暴対法と暴排条例で、徹底的に締め付けた結果、組織には属しているが名簿から外された人間が増えただけで、より取り締まりにくくなったという現場の警察官の声も聞く。
準暴力団は組織的にではなく個々に活動を続けており、それが危険ドラッグの蔓延にもつながったと思う。薬関係での暴力団のシノギは覚せい剤が主であり、危険ドラッグは準暴力団の主な稼ぎの一つだった。
2012年9月、六本木フラワー事件を契機として、都内では関東連合や怒羅権の活動も沈静化されたように見える。しかし、郊外に行けば準暴力団とみられる勢力は以前、活動を止めておらず、結局、治安は以前より悪くなったように見える。繁華街の外国人キャッチもよりタチが悪くなった。
歌舞伎町では区役所通りからゴールデン街の入口まで10メートル以上、しつこく声をかけてくるキャッチもいる。暴対法、暴排条例施行以前では考えられなかった事態だ。日本警察の繁華街における治安対策は、根本的に間違っているような気がしてならない。
Written by 久田将義(東京ブレイキングニュース編集長)
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