"脱・童貞支援"の専門学校「上は30代前半、成果なければ返金します」

デイリーニュースオンライン

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20歳以上受講可の通信講座。受講料は月3600円

 それなりの年齢になったのに女性と付き合ったことがない、性交渉の経験がない――そんな成人男性が最近、増えている。

 明治安田生活福祉研究所が今年実施した調査によると、未婚男性で「女性との交際経験がない」と答えた人の割合は20代で40.7%、30代で33.5%、40代で24.0%にのぼるという。

 男女ともに「草食化」し、そもそも恋愛や性行為に価値を見出さない人も多い。本人の意志で童貞を貫くのならば何の問題もないが、「本当は恋人が欲しい、性行為がしたい」のに叶わないのだとしたら、それは不幸だ。

 そんな人たちの“脱・童貞”を支援するために設立された、前代未聞の学校がある。「ヴァージン・アカデミア」である。

 ヴァージン・アカデミアは、「望まないヴァージン(童貞・処女)」の卒業を目指す通信講座だ。受講資格は「20歳以上」という年齢制限のみで男女ともに参加可能だが、いまのところ、受講者は全員男性。20代後半が中心で、最高年齢は30代前半だという。受講料は入会金が1万円、毎月3600円(いずれも税・テキスト送料込)。なお、受講開始後から1年以内にヴァージンを卒業できなかった場合、受講料金の半額を返金するという。

 気になるカリキュラムはどういった内容か。まずは公式テキストの学習を通して、ヴァージン卒業のために必要な知識と情報、心構えを学ぶ。そして、活動レポートの提出。これは、受講者自身が実際に初体験の相手となるパートナーを探し、その活動内容と結果を毎月1回報告するというものだ。

 ヴァージン・アカデミアの学長を務め、今年4月に『男子の貞操』(ちくま新書)を上梓した坂爪真吾氏に話を聞いた。

「受講者からは『テキストの内容が面白すぎる』『目からウロコだった』という肯定的な声が出る一方で、『書いてあることはわかるが、なかなか実践する気力が湧かない……』という人もいます。実際、受講によってめでたくヴァージンを卒業することができたという事例はまだ少ないのが現状。しかし私は、望まない童貞、処女は個人の問題ではなく、社会の問題だと考えています」

童貞=「他人との絆が作れない」という意味

 かつては、お見合いなど、地域や職場での男女のマッチングが盛んに行われていた。「結婚すべき」という規範的な価値観も、今よりも圧倒的に強かった。「若い男女を恋愛や結婚に誘導する社会的なしくみ」が弱体化した現在、恋人を作ること、人並みに性行為を経験すること、生涯のパートナーを見つけて結婚することは完全に個人の問題に、つまり「自己責任」になってしまったと坂爪氏は語る。

「今の日本の社会には『パートナーと円満な性的関係を築き、次世代に生きる命を産み育てる』という、人間として生きていく上で最も大切なことを家庭や学校で教えてくれない。その役割を、ヴァージン・アカデミアが担えればと思っています」(坂爪氏)

 童貞であること=性行為ができないということは、「いい年して恥ずかしい」という次元の問題ではなく、「他人との絆が作れない」「次世代への社会創造を担えない」ということを意味するのだ。

 今や、童貞が「絶対的な恥」だというムードが社会的に希薄なことも事実だ。ネット上には同じような仲間がいるし、そこでリア充を揶揄することで溜飲も下がる。二次元の世界にはパーフェクトな彼女もいる。三次元の女性やDQNを嘲笑することで自尊心も保たれる。

 しかし、そこに安住せずに「脱・童貞」を目指して行動する男性はとても健全だし、カッコいいと感じるのは筆者だけだろうか(もちろん、本人が望まないなら話は別だけれど)。ヴァージン・アカデミアの活動、そして受講生たちの未来を応援したい。

(文/神田川めぐる)

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