小森和子さんの壮絶人生…認知症、顔面やけど、4億円遺産消失

デイリーニュースオンライン

「小森のおばちゃま」の愛称で親しまれた映画評論家でタレントの小森和子さんをご存じだろうか。『婦人公論』の見習い記者などを経て、映画の評論活動をスタート。映画俳優ジェームス・ディーンの熱狂的ファンとして知られ、無名時代のシャーリー・マクレーンを自宅に居候したことがきっかけでフランク・シナトラなど米映画業界、ハリウッドにも広い交友関係を築くなど、国籍を越えて愛された女性文化人だった。

 そんな「おばちゃま」の晩年は壮絶なものだった。1995年3月に顔と腕にやけどを負って以降は引きこもるようになり、それが原因か老人性認知症、うつ病、パーキンソン病を患い、自宅で寝たきり状態になっていた。1998年11月に同じ映画評家・淀川長治の葬儀・告別式に出席したのが公の場に姿を見せた最後。この時は車椅子姿だった。その後、小森さんは2005年、都内の自宅で亡くなっている。死因は呼吸不全で、享年95だった。

 小森さんの死は多くの日本人を悲しませたが、その後しばらくして、ある奇怪な噂が流れるようになる。小森さんが残した遺産約4億円の行方が取りざたされたのだ。小森さんの死後、あるラジオ番組で某有名映画評論家が暴露した内容がきっかけだった。

「ラジオ番組での発言によると、小森さんが亡くなる10年ほど前から、寝たきりの状態になった頃から、”養女”のHさんなる人物が現れ、認知症の小森さんの財産を食いつぶしていったということです。一説には“男に貢いだ”ともいわれ、生前の小森さんと親しかった映画評論家の間では評判が良くなかったようです」(芸能記者)

 かつてはフランク・シナトラに口説かれ、作家の菊池寛や川口松太郎らとの交際もあった小森さん。32歳のときに、元NHK会長の息子・小森一郎氏と結婚、48歳で離婚してからは独身を貫いていた。人材育成費として「松竹」に3000万円を寄贈するなど、映画芸術をこよなく愛していた。他界後の金銭スキャンダルで小森さんの名前が汚されるのはしのびない。天国のおばちゃまには「モアベター」で過ごしてほしいものだ。

(取材・文/阿蘭澄史)

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