嵐やRHYMESTERを手がけたアーティスト初の個展

デイリーニュースオンライン

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 現在、都内で開催されているTypoGraphics ARCHIVES EXHIBITIONが注目を集めている。嵐、RIP SLYME、RHYMESTER、GAKU MC、KICK THE CAN CREW、EASTEND、MCU、LITTLEなどの有名アーティストのCDジャケットを手がけてきたTypoGraphics初の個展である。

 と、その前に、TypoGraphicsとは何者なのだろうか。

 デザイナーでもありMELLOW YELLOWというヒップホップグループでラッパーとしても活動するK.I.Nと、イラストレーターのKIOによって1997年に結成されたグラフィックデザインチームがTypoGraphicsだ。両者ともヒップホップカルチャーに影響を受け、また日本のヒップホップシーンで活躍するアーティストと精通していることから、クラブイベントのフライヤーやアーティストのCDジャケットのデザインを手がけてきた。その後、国民的アイドルグループ・嵐のジャケット用イラスト提供や、ブーツメーカーTimberLandとのコラボレーションアイテムの作製。ドラマ『ハンドク!!!』のタイトルデザインや、映画『ピカ☆ンチ』のイラストレーションなど、幅広いフィールドで活躍しているのだ。

 今回の個展では、CDになる前のスケッチや原画、KIOの新作イラスト原画などが展示されている。結成から17年。KIO氏に、このタイミングでの個展開催の経緯と今後の展望を聞いた。

――なぜ過去作品の回顧展を開くことになったのですか?

 TypoGraphics結成当初から仕事でお世話になっていた知人がいて、その彼からのオファーがあったのがきっかけです。以前にも、そういったお話をいただくことがあったのですが、すでに世に出ている作品が殆どなのでフレッシュではないという理由もあり、お断りさせていただいておりました。しかし、今回は原画を中心とした回顧展の企画をいただいたので、この機会に眠っている原画を見てもらいたいと思い開催いたしました。結成当時から手法は変わらずアナログ(手描き)が主な為、原画というものが存在します。そこから作業はデジタルとスイッチするので最終段階と原画では、かなり違う事もあります。そういう意味で商品となった作品と原画を見比べて製作プロセスも感じてもらえたらと思います。

――今後の活動予定があれば教えてください。

日本のヒップホップシーンのメインストリームでグラフィックをやってきたという自負があるので、これまで同様に音楽と関われるスタンスで仕事をしていきま す。別のチャンネルでアパレルブランドOptimystikとしても活動しているので、今後はその垣根をいい意味で取り払えればと思っています。個人的には去年開催した個展の第2弾を2015年にやりますよ。

 この秋、身近なCDジャケットというフィルターを通して、アートの世界を垣間みてはいかがだろうか。

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TypoGraphics ARCHIVES EXHIBITION
  • 日時:2014年9月19日(金)~10月30日(木)
  • OPEN:8:00~17:00(月~金)、10:30~18:30(土日祝)・不定休
  • 会場:GOOD PEOPLE & GOOD COFFEE
  • 住所:東京都目黒区東山3-18-9 レインボー倉庫
  • TEL:03-5725-1303
  • URL:Good People & Good Coffee

(取材・文/bashment)

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