謎の”空飛ぶ人間”と旅客機がニアミス…英航空局「一瞬の出来事」

デイリーニュースオンライン

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「ウィングスーツ」を使った飛行の様子

 イギリスで旅客機が謎の「空飛ぶ人間」とニアミスし、その様子をパイロットらが目撃したと話題となっている。事件が起きたのは10月13日。イギリス中部のマックルズフィールドを飛ぶ旅客機・エアバス320便が、マンチェスター空港に向けてフライトしている最中、「空飛ぶ人間」に遭遇した。目撃したパイロットらの報告によると、空飛ぶ人間は上空1000mほどで急に現れたが、飛行するための道具を何ら身につけておらず、一体どうやって空を飛んでいるのか見当もつかなかったという。また物体はレーダーにも反応せず、着陸後の調査により、当時上空をパラシュートやパラグライダー、気球などが飛んでいなかったことも確認された。

 イギリスの民間航空局「Airprox Board」の担当官は、今回の事件についてこうコメントしている。「はじめ物体は飛行機から見て11時の方向、飛行機の90mほど上方を飛んでいるのが確認されました。その後物体は飛行機の左翼側100〜200mほどの位置まで下降して通り過ぎていったようです。搭乗員たちが見たのはほんの一瞬で、回避行動を取る時間もありませんでした。彼らはその時、人間がパラシュートなどを使って飛んでいるのかと考えたそうです。しかし、目撃した誰もがパラシュートのようなものを見ていないんです」

 今回の事件の正式な報告書には、「搭乗員らの目撃したものを確認する方法が何もなく、非常に遺憾である。また搭乗員らは、物体が人型の風船でなかったという確証はもてない」と添えられている。

 一部では、ここ数年競技者が増えている「ウィングスーツ」を使った飛行ではないかという推測も行われたが、仮に上空1000mの地点で飛行機とすれ違うには、それより上空の飛行機からダイブしなければならない。その場合は必ず飛行機も飛行者もレーダーに映るため、その可能性は低いとされる。

 ここ数年、南米などではフライングヒューマノイドと呼ばれる空飛ぶ人間も目撃されているが、その多くは低空をよりゆっくりとした速度で、それこそ風船のようなスピードで飛んでいる場合がほとんどだ。今回のように上空で飛行機とすれ違ったという例は、おそらくはじめてかもしれない。

参照サイト/dailymail:Is it a bird, is it a plane? No - it's a mystery man flying past an Airbus full of passengers as it flew over Macclesfield at 3,500ft

(取材・文/X51、Photo by jruttkofsky via flicker)

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