昭和アイドルをバックで支えた「メイツガールズ」が舞台に

デイリーニュースオンライン

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 昭和50年代初頭、お茶の間のテレビが白黒からカラーに変わったころ、ブラウン管の中で日々踊り続ける女の子達がいた。人気アイドルやフォークシンガーの後ろで、ただひたすら笑顔をお茶の間に届け続けたダンス集団「メイツガールズ」だ。そんなメイツガールズに焦点をあて、「昭和歌謡」「ダンス」「ミュージカル」というエンタメ要素がふんだんに詰まった舞台公演、『メイツ!』が幕を開ける。

 アイドルが主役のこの時代に、なぜいわば脇役のメイツガールズを取り上げようと思ったのか? プロデューサーの髙橋恵美氏にその真意をきいた。

——なぜ、今の時代にメイツガールズの舞台をやろうと思ったのですか?

 今回描いている「メイツ!」は、1979年〜1980年を参考にしています。当時は、松田聖子さんや中森明菜さんといったスーパーアイドル達の時代で、ピンの歌手として活躍している方が多かった時代です。メイツガールズは、そんな歌手のバックダンスひとすじの集団なのです。スーパーアイドルではなく、より身近なポジションにいるコたち。そんな彼女たちは、現代のアイドルの位置に近いと思っているんです。作品として作るなら、現代におけるアイドルを描くよりも、時代を越えて当時のメイツガールズに焦点をあてることの方が、新たに発見できる感覚や普遍的なものを提示できるのではないかと思いました。

——演出にあたり苦労した点はありますか。

 マイクのコードさばきですね。いまはほとんどがワイヤレスですが、当時は長いコードを引きずってダンス中でターンをして、足にぐるっとコードが巻き付いても、何て事なくするっと抜き取ったりしていたんです。映像を見ていると、神業の連続。その技を習得してもらうのには苦労しましたね。

——「メイツ!」の見所はどこですか?

 公演数は全20ステージなのですが、REDバージョン、BLUEバージョンの2バージョンを上演します。ストーリーとキャラクターが異なるのですが、キーになる歌手、沢ひかる(RED)、詩倉麻衣子(BLUE)が最大の見所のひとつですね。今回はミュージカルということもあり、音楽は特に力を入れました。歌手たちが歌う歌謡曲。ストーリーを担うミュージカル曲。登場人物達のテーマ曲。3つの構成をオリジナルで作成しました。どれも個性的な曲が多いので、楽しんで頂けるかと思います。また、メイツガールズはバックダンサー集団なので、ダンス部分も重要になってきます。今回は6人の振付師で制作しています。ポンポンを持って満面の笑顔! そんなメイツガールズの激しい踊りも必見です!

 そんなメイツガールズを演じるのは、現役アイドルをはじめフレッシュな顔ぶれだ。そして彼女たちから、DMMニュースに映像コメントが届いている。

 彼女たちが演じるメイツガールズを鑑賞しに、足を運んでみてはいかがだろうか。

(取材・文/bashment)

劇団6番シード第58回公演「メイツ!」
  • 公演日程:2014年10月29日(水)~11月9日(日)
  • チケット:全席自由
  • 前売・当日共に4,000円/高校生以下2,500円(学生証提示)
  • 会場:池袋シアターKASSAI(東京都豊島区東池袋1−45−2 1F)
公式サイト/劇団6番シード第58回公演「メイツ!」
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