DANCE必修化に教育関係者が期待「子供の運動能力低下を防ぐ」

デイリーニュースオンライン

 文部科学省が発表した「体力・運動能力調査」の結果により、子どもの体力・運動能力は1985年ごろから低下傾向が続いていること分かった。野外の遊び場所の減少や、公園ではボールの使用が禁止されている場所も多く、今後も子どもの運動能力の低下が危惧されている。

 しかしそんななかで、ダンス業界では大人顔負けのパフォーマンスをするキッズたちが増えているのだとか。武道必修化とのバランスをとるために必修化されたダンスだが、この動きが運動能力低下をくい止めるのではと期待する教育関係者もいるのだとか。キッズダンス業界の取り組みを、ダンス業界関係者がこう教えてくれた。

「キッズダンサーの増加によって、キッズコンテストなど、その成果を発表できる機会を積極的に増やしているんです。キッズダンスコンテストがあるから、自分のダンスレベルを知ることができる。また、いろいろなキッズダンサーを見ることにより、勉強にもなる。そして、優勝を目指すことによって、参加の度にレベルアップしたいと努力するようにもなるんです。わかり易い目標を持たせることが、子どもたちのレベルアップに繋がっているんです。子どもたちの運動能力の低下が問題になっていますが、我々のこうした動きをみて、ダンスを問題解決に繋げられればと考えている教育関係者も多いようです」

いまや家族イベントのひとつに

 また、キッズコンテストでは他のチームとの交流イベントなどもあり、人間形成の場にもなっているという。現在、全国各地のいたるところで開催されているキッズコンテストとは、いかなるものなのか。日本最大級と位置づけされている「ALL JAPAN SUPER KIDS DANCE CONTEST」のオーガナイザー、ぱお氏はこう語る。

「以前のキッズダンスといえば、まわりと合わせて踊る振り付けがメインだったんですが、今ではダンスバトルやソロでも踊れるコが増えています。大人と変わらないスキルを持ったコが多くなりましたね。また、イベントは涙あり笑いありで、ダンスを越えた楽しみも存在する。最近では衣装の準備や応援など、家族のイベントとしての意味合いも強くなっているように感じます。将来は、高校野球の甲子園のように、日本中のキッズダンサーが目指す場所にしたいですね」

 ALL JAPAN SUPER KIDS DANCE CONTESTは、現在全国で予選が行われており、決勝大会は、2015年1月18日(日)に舞浜アンフィシアターで開催を予定している。日本のキッズダンサーのレベルを、是非、生で観戦してみてはいかがだろうか。

(取材・文/角政光<bashment>)

「DANCE必修化に教育関係者が期待「子供の運動能力低下を防ぐ」」のページです。デイリーニュースオンラインは、ダンスイベントカルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る