今国会中に法案提出される「ヘイトスピーチ規制法」の危険性 (2/3ページ)
ではその法案は今現在ヘイトスピーチの法規制に向けて活動している人々の意に沿った形になると思えるだろうか?
私には到底そうは思えず、あれもこれもと拡大解釈できる非常に危険な形になってしまう予感がしてならない。 その前例が 「子供を虐待や性被害から守ろう、救おう」 として立ち上がったはずの "児童ポルノ法" である。これも散々東京ブレイキングニュースに記事を掲載させて頂いているので詳細は省くが、児ポ法は改正案で単純所持にも罰則が設けられたが、未だに「何をもって児ポとするか?」の定義付けがあやふやで、子供を守るどころか「ポルノか否か、わいせつか否か、マンガやアニメはうんぬん」といった点ばかりがフィーチャーされている。お陰で子供を守るor救うための具体案など何もなく、単なるわいせつ物の取り締まり法と化している。
ヘイトスピーチ規制法もこのままでは児ポ法と同じ道を突き進む事が目に見えているが、そうなった場合は救うべき弱者を置いてきぼりにして、ただ単に耳障りな言葉を潰すだけの法に成り下がるだろう。
最悪の予測としては、社会的弱者が追い詰められたあまりちょっと感情的に主張をしただけで「ヘイトスピーチだ!」とされてしまい、何故か弱者が取り締まられるというジョークにもならない事案が起きるかもしれない。強者による弱者の迫害や差別だけではなく、弱者もまた言葉を発せなくなるという事だ。
これは言葉狩りと全く同じで、目障りな単語をメディアから消し去っても、人の悪意までは消せない。ではどうなるかというと、狩られた言葉を使う事なく、より陰湿な記号や合図といった形で差別やイジメが続けられるのだ。迫害・差別・イジメがより地下に潜ってしまって手の打ちようがなくなってしまう。
果たしてこれを防ぐための細やかな法律文作りが今の政府に可能なのだろうか?
・定義付け
上でも少し触れたが 「何をもってヘイトスピーチとするか?」の定義付けが狂えば、何の意味も持たないどころか、社会にとって悪影響しか及ぼさない悪法と化すおそれがある。
例えば、反レイシズムを掲げ、ヘイトスピーチの法規制に向けて運動しているとある一派は
「オタクは迫害されて当然。それが嫌ならオタクをやめればいい。