このヒーロー、君はどう見る?『仮面ライダー鎧武』 (2/2ページ)
フルーツ→古典神話に伝承される「黄金の果実」を勝ち取るための争いに発展する…
その天下分け目の合戦は、戦国武将さながら。
というように、噛み合わないはずのキーワードが不思議と繋がってくる。
虚淵玄が脚本を担当した『魔法少女まどか☆マギカ』においても、魔法少女というお馴染みの題材ながら、マスコットキャラ・キュゥべえの重要性や、変身アイテムに相当するソウルジェムがもたらすリスクがシナリオに巧妙に組み込まれていた。
■互いのリスペクトが生んだもの
そもそもの発端は、虚淵玄が以前から平成ライダーシリーズ(特に2000年代前半の作品)の大ファンであったことと、東映の武部直美プロデューサーがまどマギを観てキャラクターの綿密な描き方に感心したことから縁ができたという。
意外に思われるかもしれないが、鎧武より前から仮面ライダーと虚淵作品は、両者のファンの間で並べて語られることも多かった。
その大コラボレーション的な作品が世に出て、今は仮面ライダーの一人として子供から大人までおおむね受け入れられている。
私からここまで紹介したら、鎧武を鑑賞するかどうかはあなたの選択にかかっている。
(あにぶ編集部/将軍コメス)