中年汁男優を描いた映画『おやじ男優Z』はなぜ高評価なのか (3/6ページ)

東京ブレイキングニュース

ただ、その後ずっと「世の中には大勢の映画監督がいるのに、なぜあの男性は池島監督に大金を託そうとしたのだろう? そもそも池島ゆたかって何者だ?」という疑問が頭から離れなかったという。

 生粋のオタクである空乃氏は、この疑問を解決するためにピンク映画のこと、池島作品のこと、ピンク映画を支える客層のことなどを後付けで学んだ。 その結果「ピンク映画館とは、年配の日雇い労働者やセクシャルマイノリティなど、社会で弱者と見做されるような人々が、一時だけでも日常を忘れるために、クシャクシャの1,000円札を握り締めてやって来る場所である。池島ゆたかは彼らの想いを汲んで作品を撮り、彼らと一緒に泣き、笑える監督である。ならばあの男性への手向けになるような作品は、やはり池島にしか撮れないのだろう」 という結論に至った。

 空乃氏は西成のオッサンの代わりに自力で数年かけて300万円を金策し、約束通り池島ゆたかに直談判をしに行った。場所は池島作品を特集していた某ミニシアター。上映後の懇談会で、空乃氏はあの西成のオッサンを真似ていきなり300万円入りの分厚い封筒を手渡し、映画撮影をお願いした。これが 『おやじ男優Zプロジェクト』 が本格始動した瞬間である。

[坂ノ上朝美の置き土産]

『おやじ男優Z』 のヒロイン・夏目ゆりあを演じる坂ノ上朝美は、グラビアタレントから女優に転身するも、これといって結果を残せず引退を決意した。 引退が決まってから、事務所からのはなむけとばかりに某写真週刊誌のグラビアと、今回の映画への出演が決まる。 そして映画のクランクアップと共に姿を消してしまったのだが、彼女もまたいくらなんでもファンタジーすぎるミラクルを巻き起こした。

 彼女は、最後のブログ更新でこのような言葉を残している。

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http://ameblo.jp/sakanoue-asami/entry-11729761620.html

「坂ノ上朝美は、もう、いなくなりますが、来年公開予定の映画、女優魂をぶつけた、オヤジ男優Zが、みなさんへの最後のプレゼント? です。私がいなくても、作品はずーっと、生き残るんです。撮影会の写真や、DVDや、映画館での映像...ずっと残ります。

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