元SMAP・森且行の悲願達成なるか!? 「スーパーフェスタ」に注目

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王座を狙う森且行(川口オート公式HPより)
王座を狙う森且行(川口オート公式HPより)

年末恒例のオートチャンピオン決定戦が開幕

 27日から始まった年末恒例のオートレース「第29回スーパースターフェスタ」。今年のSG優勝者に各場1位の6選手、そして年間ポイント9位までの計16人がトライアルを行い、得点上位の8選手が最終日(31日)の優勝戦を走る。

 注目を集めるのが、デビュー18年目の今年、通算500勝を達成したアイドルレーサー・森且行(25期)。地元の期待を集め、悲願のSG制覇を懸けて出走する。

 18年前の6月1日、SMAPを脱退しオートレーサーとなる森を、SMAPのメンバーは全員で祝福した。バリカンを手に養成所入りを控える森の断髪式を行った。1年後、森のデビュー戦には中居正広と香取慎吾がかけつけた。親友たちが紅白歌合戦のステージに立つ大みそか、森は悲願のSG制覇に挑むこととなる。天候が曇った上空を見つめて「雨のニオイがします」と発言、直後に雨が降るなど「天候読み」の名手として周囲を驚かせた。湿走路なら一気に浮上する。

森且行vs船橋オート廃止問題で奮闘する永井大介

 森に立ちはだかるのは“戦う支部長”永井大介(25期)。SG12勝はメンバー中2位、スーパースターも6年前に制覇。「最後まであきらめない」生き様がファンの支持を集めている。養成所時代、父の事業失敗による借金で奮起、人生をオートに懸けてきた。船橋廃止問題における疲労からか前走の山陽では決勝進出を逃したが、それでも今年は優出23回中優勝12回、全選手中唯一の勝率5割超えも達成。「心・技・体」とも充実している。

船橋オート廃止に永井大介が訴え「施工側の改修見積もりはデタラメ」

 3番手はSG20勝の“絶対王者”高橋貢(22期)。今年は優勝戦進出24回、優勝6回。前走の船橋では3・1・1・2・4と整備力を武器に着をまとめたが、決勝4着は本来の彼らしからぬものだった。しかしスーパースターは優勝4回、川口のオープンは得意中の得意だ。

 昨年の大みそか、オート史に残る大激戦を制した中村雅人(28期)も侮れない。スタート遅れながら追い上げ、最終周回で逃げる青山周平の内を突いたさばきは「これぞオートレース」といえる名勝負だった。初SG制覇もスーパースターと年末の大一番は相性が良く、今年もSG2勝、賞金ランキング1位、3連対率トップと絶好調。5日あれば仕上げてくる整備の腕も一流だ。

 飯塚最強軍団のエース浦田信輔(23期)も注目の一人。他車のタイヤ選択ミスにより苦手の湿走路を制したSG初優勝(00年日本選手権)、落車競走中止による優勝戦進出・制覇(06年オールスター)など「強運の持ち主」として知られている。全てのSGで優勝経験をもつグランドスラマー(ほかに片平巧と永井大介)は追い込み型だけに枠順も気にならず、不安材料は「雨」だけだ。

今年最後の「運」引き寄せる選手は誰だ

 忘れてはならないのが、今年7連勝を飾るなど好調期を長く保ってきた木村武之(26期)。スーパースターこそ未勝利だが、川口の5100mオープンは09年グランプリ優勝で経験済み。前走の川口でも5・1・1・1・2着。通算2連対率50.8%、3連対率64.5%と屈指の安定感だ。

 3年前のデビュー時に9連勝を達成、史上最速となるデビュー35日目の優勝を遂げた元ロードレースチャンピオンの青山周平(31期)は年間ポイント1位で名乗りを挙げた。GⅠ6勝(今年3勝)ながらSGタイトルに縁がなく、ここ最近は勝負どころで外に膨らむなどの受難も見られるが、今度こそ美酒に酔いたいところ。

 今年10~12月まで22戦連続3着以内と機力・スタートとも充実中の佐藤貴也(29期)、スタート巧者で半乾きの「ぶち走路」で浮上する篠原睦(26期)、一発ある濱野淳(24期)など他の選手も虎視眈々と覇権を狙っている。

 他場に比べ、川口のオープン戦はインコースが切れやすく、外に比べ内がやや有利。また逃げ選手は一度敗戦すると買いにくく、タイヤを毎日代えている選手も疑いたい。

 今年最後の「運」を引き寄せるのは、果たしてどの選手だろうか。

(文/小川隆行)

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