型破りに挑む『人間力』 行定勲(映画監督) (2/2ページ)
見終わったあとに、「どういう意味だったんだろう?」って数日考えたりして、その時に「あっ!」と気がついて初めて映画が完成するものだと思うんです。
今後は、やってないことをやりたいですね。それは新しい分野を切り拓こうってことではありません。かつての日本映画で、みんなの記憶にも残っていて、好きだったねというものがあるはずなのに、なぜ、それを今やらないんだというものを追求したいんです。
でも、映画って時代にフィットしたものじゃないと、ヒットしないし、恐らく、実現もできません。それでも、時代にフィットしないものを作り続けたいですね。
数年後でも何年後でもいいから、僕らが作った作品に触れた人が、「ちょっと、早かったね」と言ってくれたら、それだけで、「良かったな」と思います。
撮影/弦巻 勝
行定勲 ゆきさだ・いさお
1968年8月3日、熊本県生まれ。高校を卒業後、東放学園専門学校に通うかたわら助監督として映画やテレビ製作の現場で働く。00年『ひまわり』が第五回釜山国際映画祭国際連盟賞を受賞。その後『GO』の成功で脚光を浴び、『世界の中心で、愛を叫ぶ』『北の零年』『春の雪』でヒットメーカーとなる。新作『真夜中の五分前』は日本と中国による共同製作で中国では、約4000スクリーンで上映され、大ヒットを記録した。今後ますます、期待の監督として世界から注目される。