世界一美しい霊廟といわれるインドの世界遺産「タージマハル」に行って、その美しさの秘密に迫ってみた。 (2/5ページ)


・タージマハル建設の背景
タージマハルは、16世紀の初めから19世紀後半までおよそ300年以上続いた安定したイスラーム国家であるムガル帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが、1631年に逝去した愛妃ムムターズ・マハルを埋葬するために建設した総大理石の霊廟です。
タージマハルは1632年に着工され、出来上がるまでになんと22年を要しました。なぜそんな莫大な費用と年月をかけてお妃のお墓を作る事ができたのか?それは当時のムガル帝国の繁栄にあります。
実は当時のムガル帝国は、安定した政治支配の下、さまざまな産業が発達していました。
中でも木綿産業は、当時「世界でもっとも進んだ製造業」と言われる程の産業で、世界中の人々が、インドの木綿を求めてムガル帝国を訪れました。実は後にイギリスで産業革命が起こったのも、インド木綿が原因の一つと言われるほど、当時のインドは木綿によってその繁栄を極めていました。
・タージマハルをつくっている材料がすごい
ムガル帝国が繁栄を極めていた事により、タージマハルは世界中から素晴らしい材料を用いて建設されました。
まず建材はインド中から1,000頭以上もの象をつかって運ばれてきたといわれ、大理石はラージャスターン地方のジャイプル産といわれており、さらに赤砂石はファテープル・シークリーの石切り場から運ばれたとされています。