【パンチ佐藤】「トレーニングの意識改革」 (2/2ページ)
心が疲れるのです。確かに、2月のキャンプの時には動きはいい。監督やコーチから「身体を作ってきたな~」と称賛される。が、いかんせん、無休で心が疲労。オープン戦あたりが限界で、ほよよよ~……と大失速。今思えば、もう少し落とすべきでした。
もっとも当時は、オフにテレビ出演していました。すると周囲は「パンチが遊んでいる」となる。僕のテレビ出演は、セカンドスキルを意識してのもの。見事に当時の考えが今、テレビの世界で生活させていただいている僕のプラスになったわけです。
これは独り言ですが、シーズンオフになれば、絶対といっていいほど遊んでいた人がコーチになると、口癖のように「オフだからといって遊ぶなよ」という。笑っちゃいます。
シーズンオフは「0」に落としてはいけませんが、「50」くらいにして心を充電させることは必要だと思います。12月から1月はグアムで身体を作り、1月の終わりにキャンプ地である沖縄に先に入る……そんな選手もいます。この考えは素晴らしいですね。
最後に、トレーニングも進歩しています。僕らが子どもの頃は「ほうれん草を食べなさい。ポパイみたいになれるぞ」で納得。ところが、今の子は「ほうれん草を食べると身体のどこに効果がありますか?」と大人に質問してくる。
もはや、ボンヤリとした“言い伝え”は通用しません。「ほうれん草と何を掛け合わせたらさらにいい」という理論的な根拠を示すことが、子どもを含め周囲を納得させる。
もっといえば、「この筋肉はここに使うから……」という話ができなければ、人を指導するコーチの仕事とはいえません。これはNPB、BCに限らず、野球、サッカー……小学生まで遡って、スポーツに携わる全指導者にいえることだと思いますね。
野球が一番!
パンチ佐藤(ぱんち・さとう)プロフィール
1964年12月3日生まれ
亜細亜大学から熊谷組を経て、オリックスにドラフト1位で入団。プロ野球時代、トレードマークのパンチパーマと独特な発言で人気者に。引退後はタレントとしても活躍し、2015年シーズンからBCリーグ『武蔵ヒートベアーズ』の宣伝本部長に就任した。