【アニメキャラの魅力】ジャパニーズソードマスター!つまらぬ物を滅多切り「石川五ェ門」の魅力『ルパン三世』

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(C)モンキー・パンチ/TMS・NTVM
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 今や『ルパン三世』と言えばやはりこのキャラクター。『また、つまらぬ物を斬ってしまった』という有名な台詞は欠かせないでしょう。初出は複製人間だそうですが、もしかしたらルパンよりも有名なのではないでしょうか。大泥棒「石川五右衛門」を祖先に持つジャパニーズソードマスター「石川五ェ門」。真面目な話からコミカルなネタまで何でもござれ。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■過剰すぎるキャラ付けが生んだ名キャラクター

 原作ではかなり常識的なキャラ付けがされており、口調も性格も真面目そのもの。普通にカッコいいキャラです。が、これではパンチが無い・・・とアニメ化する際に思ったのかどうかは知りませんが、アニメとなったルパン三世で彼が見せたのは、時代錯誤な喋り方に過剰な女性への苦手意識、鉄だろうが何だろうがぶった切る居合いの技と、原作とは程遠い姿でした。しかもこれらの症状は現在も進行中・・・。

 いや、別に悪いことではないのです。普通ならぱっとしないただのイケメンキャラで終わってしまう所を、これら特徴のお陰でこんな面白・・・魅力的なキャラになったのですから。原作に忠実なだけが正義ではない、と誰かも言っていましたしね。

■ぶっ飛んだ一味のさらに上を行く人間離れ人間

 ルパン一味もそれぞれ大概な能力を持っていますが、五ェ門は更にその上、明らかに人間離れした能力を見せてくれます。高低差無視と言わんばかりの跳躍と降下、車やバイクに匹敵する疾走、鎖を易々引き千切る膂力・・・。おまけに超能力めいたものまであるのではないか?などと言われているのですからもう大変。

 他の二人が比較的人間の範疇の“アウトに近いセーフ”なのに対し、彼だけがもうアウトに近いアウト・・・というかアウト。ともあれ、この超人設定のお陰で、ルパンや次元とはまた違ったキャラクター性を確立していると言えましょう。しかしきっちり弱点もあり、所謂『全部五ェ門一人でいいじゃん』とならないのが凄い所です。

■秘伝鋼鉄斬り?斬鉄剣?どっちでもいい?斬れさえすれば

 五ェ門は原作では秘伝鋼鉄斬り、アニメでは本人の腕と斬鉄剣の力で、様々な『つまらん物』を斬ります。設定は水物ですからどっちでもいいですね。ともあれ、彼は居合いの達人であり、その腕前はまたも人間離れしています。服だけを斬ったり、飛来する弾丸を切り払ったり、明らかに刃が届かない程巨大な物を斬ったり・・・。その能力をいかして、作戦実行時には主に破壊工作や直接戦闘を担当します。他の二人には出来ない芸当ですからね。活躍もとにかく違った意味でド派手。地形や建造物、果てはミサイルまでぶった斬り、最後に一言。

「また、つまらぬ物を斬ってしまった」

人生で言ってみたい台詞TOP5くらいには入りますね、間違いない。

■弱点満載ギャグ満載、超人的能力の代償か?

 一見無敵超人の彼ですが、一方で様々な弱点もあります。例えば、優れた直感はそれに頼り過ぎて逆に嵌められたり、感情的になり易い一面を持っていたり、妙に信心深く迷信等を恐れたりもします。いたりいなかったりするのも戦力的にマイナスですね。

 しかし、一番の弱点は女性の裸体・・・というより女性でしょう。不二子に甘いルパンに説教する事が多い彼ですが、その実、自分が騙されたり隙を突かれたりという事も多い模様。そういったシーンでは、誰よりも滑稽な姿を晒すある意味最強のギャグ要員と化します。最強のようでいて時に最弱。だからこそ、超人的能力の中に見え隠れする人間らしさに魅力を感じるのでしょうか。

 最近のアニメでは、何かとキャラの定まってない、どこか持て余され気味のキャラクターではありますが、だからこそ面白い。作り手の数だけ五ェ門があります。私としては少し昔の、シリアスとギャグのバランスの取れた五ェ門が最も好きですね。皆さんはどうでしょうか?


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:諸葛均(キャラペディア公式ライター)

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