イスラム国「日本人殺害脅迫事件」壮絶舞台裏 (2/5ページ)

日刊大衆

夜まで何も起こらなかったことで、ある政府高官は「メッセージが届いたんだろう」と自信ありげに語ったという。
「そもそも72時間というのは無理筋。元外務省主任分析官の佐藤優氏が指摘するように、身代金は通常、現金か金塊で支払う。2億ドルだと、百貨店の紙袋に100ドル紙幣を一杯に詰めて400袋、金塊なら4トン必要になります。このことから政府高官の一部は、当初から"イスラム国側の真の狙いは別にあるはずだから、人質をすぐに殺すことはない"と信じていたんです」(永田町筋)

しかし、湯川氏とされる遺体が公開されたことで、事態は急激に悪化する。
「その直後、赤坂の宿舎に帰ったばかりの菅官房長官がすっ飛んできて、深夜に官邸で会議が行われましたが、すでに日本に当事者能力はなく、ヨルダン政府に移っていました。会議は、すぐにお開きになったといいます」(前同)

ある外務省職員は反省を込めつつ、こう語る。
「今回はテロリストとの交渉は不可と、米国は横やりを入れてくるばかりで頼れない。日本には自前の情報機関がないから、中東の友好国から内調(内閣調査室)に情報を集めたが、その真偽をチェックする能力がなかった……」

イスラム国ばかりではない。安倍首相は、世界中ののテロ集団が、今回の日本政府の対応を脳裏に焼きつけていることをお忘れなく。
無法集団イスラム国最高指導部は「サダム・フセイン残党」だった!!

単なるテロ集団とは一線を画し、「国家」を自称するイスラム国。かの集団の正体はいったい、いかなるものなのか!?

「イスラム国が生まれ、組織が急膨張した原因は二つあります。一つは、イラク戦争後のイラクの混乱と、もう一つがシリア内戦です」(中東事情通)

イスラム国はそもそも、アルカイダ系の過激派組織であり、シーア派政権となったイラクで反政府闘争を行っていた。それが、シリアの内戦を機に反政府軍の一員として介入。瞬く間に肥大化していき、シリア反政府軍とも対立するようになっていった。

「現在の支配エリアは、イラク西北部からシリア東北部に至る広大なもの。これは四国と九州を合わせた程度の面積です。

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