イスラム国「日本人殺害脅迫事件」壮絶舞台裏 (3/5ページ)
そこで暮らす人々は約800万人程度と見積もられています」(外務相関係者)
昨年6月にはイラク第2の都市モスルを制圧。これを機に、指導者バグダディ(昨年12月に米軍主導の空爆で死亡とも)を「カリフ」(マホメットの後継者の意味)と仰ぎ、イスラム国家樹立を宣言。それから1年を待たずして、シリア北部のアレッポからイラク中部のディヤラに至る一帯を占拠してみせたのだ。
米国のヘーゲル前国防長官が、「(イスラム国は)テロリスト集団の域を超え、イデオロギーと、戦略や戦術に長けた高度な軍事力、そして資金力がある。これまで目にしてきたどの組織とも違う」と嘆いたように、今や国家としての体裁をも整えつつあるという。
その組織は、指導者であるバクダディの下、2人の副官が最高指導部を支えているとされる。『イスラム国の正体』の著者であるジャーナリストの黒井文太郎氏は、
「この副官の2人は、イラクがフセイン政権だったときの軍人です。アブ・ムスリム・トゥルクマニ(昨年12月、米軍主導の空爆で死亡とも)が"イラク担当"。もう一人のアブ・アリ・アンバリは"シリア担当"とされています」
イスラム国には"アルカイダ系"の人脈と、イラク人イスラム過激派の人脈が入り乱れているという。
「どこかのタイミングで、旧フセイン政権の残党が入り込んできたんでしょう。副官のトゥルクマニもそうなんですが、イラク駐留米軍のキャンプに収監されていた時期に、多くのフセイン政権時代の軍人の幹部が一堂に会し、その後、イスラム国の中枢を担うようになった可能性がありますね」(黒井氏)
米国のヘーゲル前国防長官が「これまでのどの組織とも違う」と言った理由は、このあたりにありそうだ。
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