韓国では病院でお葬式を行う?!日本同様に韓国でも問題となっている葬儀事情とは? (1/2ページ)
昨今の日本で家族葬という形態が年々増加しつつあるのは、ご承知の通りだと思います。この現象は伝統的な葬儀の観念から見ると、葬儀に要する平均費用の減少や葬儀内容の多様化など、脱形式葬儀の流れの過渡期にあると捉えることができます。このように日々変容を遂げるお葬式イメージを我々はどう受けとめ、いざ自分にとって身近なものになった際にどう表現するのかという問題に、今回は同じく葬儀の現代化に悩むある国の事情も視野に入れながら考えてきたいと思います。
■韓国の葬儀問題とは?
葬儀の現代化に悩む国というのは、お隣の国『韓国』です。
韓国のお葬式といってまずイメージするのは、「泣き女」という職業が深く関わっているという事実です。この「泣く女」については少し昔にテレビ番組などに、一種の高収入お葬式ビジネスとして紹介されていました。しかし、韓国のお葬式は単にこの職業の仕事に代表されるような悲しみだけを前面に強調した内容ではありません。もともと韓国は儒教精神の強い国であり、そこでは家族、先祖という血縁共同体による結びつきが強く表れてきます。したがって韓国のお葬式も一族みんな集まって故人にとっての一世一代のイベントとなるように大規模に催すという面では、日本のお葬式と相違ないと考えられます。
■病院葬って?!
さて、日本と葬儀の伝統的観念を同じくする韓国ですが、昨今この国が抱える「お葬式の小規模化」という問題も奇妙なことに、日本と同じといえるでしょう。
代表的な例が「病院葬」です。日本の病院では慰安室というのは遺族と故人が面会を果たすのみでしか機能を持っていませんが、韓国ではその場で葬儀を執り行うことが増えているというのが現状です。このように韓国でも伝統的葬儀観念が変容しつつあることが見て取れることは、現在の日本が抱える葬儀問題が特異的なものでなく、一般的な因果関係が存在するということを示唆しています。ではどこにその因果が存在し、われわれはその因果の先の何を見つめるべきか、以下で見ていくことにしましょう。
■都市化によって増えてきた病院葬
日本と韓国とに共通する原因として「都市化」が最たるものとして挙げられます。