庵野監督公認の“別のエヴァ” ハリウッドに迫る3DCGアニメ制作秘話 (3/5ページ)
『攻殻機動隊S.A.C.』などの監督をつとめた神山健治さんらが立ち上げたSTEVE N' STEVENの取締役もつとめている。
松本勝さんは、CGディレクターとして数々のゲームムービー、CG映画に参加し、荒牧さんが監督の『アップルシード アルファ』でもCGディレクターをつとめている人物だ。
今回の企画を始めるに当たって荒牧巻さんは最初、無理だと思いつつ『エヴァンゲリオン』のパロディーをやりたいと、同作の監督・庵野秀明さんに相談してみたそうだ。
ところが、庵野さんから「『エヴァンゲリオン』を好きにしていい」と、拍子抜けするほど簡単に許可がもらえてしまったという。
ハリウッドに負けない作品を
荒牧さんは『APPLESEED』などの3DCGアニメーションを早くから取り入れていた人物で、いま「ジャパニメーション」として世界に打ち出されている(『新世紀エヴァンゲリオン』のような)セルアニメとは違い、むしろハリウッドで多用される実写的なフル3DCG映画の作風に近い。
「パシフィック・リムやゴジラなど、日本のコンテンツがアメリカのハリウッドにいって、すごい形で戻ってくる。素晴らしいことだが、つくり手として手放しで喜んでいていいのかという思いがあって、日本の意地を見せたかった」と語りった。パシフィック・リムの中に登場するモンスターはKaiju(カイジュー)と呼ばれ、強く日本の影響を受けていることがわかる。また、ゴジラもハリウッドでリメイクされグローバルに高い評価を受けた。
そんなハリウッドに比べて、3DCGアニメーションに力を入れていないと言われていた日本への問題提起も企画の意図にあったことを明かした。
無号機のデザインを担当したのは、メカニックデザイナーの竹内敦志さん。「盲目のエヴァ」をイメージにデザインされたエヴァンゲリオンは、庵野さんが一目見ただけで、竹内さんのデザインだとわかったほど個性的なもの。