歌舞伎町ぼったくりキャバクラ摘発 51万円請求された客が見たもの

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歌舞伎町ぼったくりキャバクラ摘発 51万円請求された客が見たもの
歌舞伎町ぼったくりキャバクラ摘発 51万円請求された客が見たもの

 2月24日までに歌舞伎町のキャバクラ「Clube Cenote」の責任者と従業員ら五人が逮捕。報道によれば、被害者は32歳の居酒屋店勤務の男性。朝の五時に入店して眠り込んでしまい、昼の12時ごろに起きたが約51万円請求されたという。払えないと言うと「帰れる訳ねえだろ」と腹を殴り約13時間にわたり客引き、トイレ掃除等で働かせた。「逃げると殺すぞ」という文句も吐かれたらしい。被害者男性は恐怖のあまり、富士山に逃げれば捕まらないと思い、結果静岡で発見、保護された。

 逮捕された従業員たちが連行されていた場面をテレビで見たが、絵に描いたような「歌舞伎町のヤクザ」で、力士や柔道、ラグビー選手並みの体格に凶悪な面構え。この面々で脅されたら、被害者も「本当に殺される」と思ったのではないか。また連行される従業員たちの表情を見ても、反省している様子はないようだ。そもそも罪状は、ぼったくり条例違反なので微罪と言えば微罪である。それゆえの余裕の表情なのだろう。

 このキャバクラは去年11月オープンから「40分3万円程度」の料金を請求。ぼったくりとは言い切れない額の「プチぼった」疑惑で新宿署に苦情が50件ほど寄せられていたのに、警察は今まで放置していた。店は歌舞伎、区役所の裏あたりにあるのだが、歌舞伎町全体に言える事なので、通りによってボッタクリが多い地域とは言えないものの、この店の所在地もボッタクリが比較的多い場所だ。

 読者におかれては、とにかく、どんな店でもキャッチに着いて行ったらロクな目に遭わないという事を念頭に置いて欲しい。しかも、最近のキャッチはタチが悪く、歌舞伎町を古くから根城にしているヤクザの親分にでも客引きをする始末である。暴力団排除条例と暴力団対策法が施行される前は、東京の繁華街は地回りと呼ばれるヤクザのパトロールがあったのだが、最近は出来ないのでキャッチもやりたい放題である。通行人に向かって暴言を吐く者、時には暴力に及ぶ者、キャッチの暴力化が目立つ。

 キャッチさえ気をつければ、歌舞伎町は安全に遊べる街ではある。表の治安を守るのが警察なら、裏で実は治安を維持していたのがヤクザと言える。そのバランスが崩れた為、警察は表向きしか取り締まれなくなり、警察の目が行き届かない裏社会の治安を守っていたヤクザが通りから引っ込んでしまった。それ故、キャッチが街の隅々に立つ結果となったとも言える。

 暴排条例でますます、ヤクザが食えなくなっていく現在、「微罪で逮捕ならまだマシ」と考えてこのようななりふり構わぬぼったくり店や架空請求等は減らないと思えるのだが......。

Written by 東条洋介

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