東電OL事件18年目の真実……なぜ彼女は円山町に立ち続けていたのか? (3/3ページ)
相手の富を目当てに玉の輿に乗るのは長期間の援交とも言えますからね」

円山町を見守る「道玄坂地蔵」
――でも立ちんぼというのは他の風俗に比べ、危険リスクが高すぎます。実際に殺されてしまったわけですし、合理的な思考をする彼女が選ぶのは、納得がいかないような気がします。
「昼とはまったく違う、立ちんぼという夜の顔。その被虐的な快楽を楽しんでいたのかもしれないですね。円山町というのは駅から離れていて、しかも坂の上にある。隔絶された非日常的、非現実的な雰囲気が満ちています。男も女も、ここでは変身できるステージなんです。彼女にとってもそれは同じです。昼間はエリートOL。夜は円山町で立ちんぼをやっている自分に酔っていたのかもしれませんね」
花街、ラブホテル、そして今は大型クラブが軒を連ねている円山町。この町はこれからも男と女のステージとしてあり続けるのだろう。

「迷宮の花街 渋谷円山町」本橋信宏著(宝島社)は、全国の書店で絶賛発売中。