【駐韓米大使襲撃】暴漢の言い分ばかりが広まる矛盾|プチ鹿島の『余計な下世話!』 (1/2ページ)

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【駐韓米大使襲撃】暴漢の言い分ばかりが広まる矛盾|プチ鹿島の『余計な下世話!』
【駐韓米大使襲撃】暴漢の言い分ばかりが広まる矛盾|プチ鹿島の『余計な下世話!』

 先週、韓国で駐韓米大使が男に切られ重傷という事件があった。男は「米韓演習に抗議」、「米国のやつを切りつけてやった」と叫んだそう。どんなに特殊でも、どんなに少数でも、どんなにイッちゃってても、「政治的な過激」を言明して実行すれば世界がわざわざ「理由」を聞いてくれる。

《南北朝鮮の和解ムードを妨げる軍事演習について抗議するために犯行に及んだ》などと聞けば「ほう、韓国では今そんなムードが国全体に満ち溢れているのか」とつい思ってしまう。

 過激なことをすればたった一人の特殊な考えでも全世界が注目してくれる。まさにテロの本質、効果ではないか。もっと身近な例で言おう。たとえば有名人がツイッターで誰かと口喧嘩してるなぁと思って相手を見てみたらフォロワーがほぼいない人だったという件を思い出す。つまり、絡む目的でわざわざ取得したのであろうアカウントなのだ。

 なんだ意味の無い意見だなと思うのですが、でも直接「思い」をぶつけたり、有名人を怒らせて自分のツイートを拡散できたらそのアカウントは目的を達成する。自分の思い(怨念)を世に出せたのだ。テロと似ている。

 今回の暴漢の男、5年前は竹島の領有権に関して日本の大使に石を投げつける「前科」があった。つまり、お馴染みの人なのだ。また誰かに「絡んだ」のである。でも、マスコミは優しい。テロという派手な行動をしたらこの男の行動背景を勝手に想像してくれる。忖度してくれる。

 事件後すぐ、今回の事件の背景として言われたのが「シャーマン米国務次官の2月27日の発言が影響」説だ。「ナショナリスト的な感覚で敵をけなすことは、進歩は生まない」という発言が、アメリカが日本の肩を持ったという不信感が韓国に高まっていた。それが伏線にあって......という解説だ。

 暴漢の男は「シャーマンは関係ない」と話したという記事もこのあと出てきたが、結果的に、非道な行為をした側の気持ちをすごく考えてくれた。これって「イスラム国」の言い分をそのまま理解しようとする心情にも似てる。

 報道は「何が、どうして、こうなった?」と行方を追うのが役割だから仕方ないかもしれないが、受け手のこちらが気を付けないと特殊な人の言い分をいちいち丸飲みすることになる。

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