猫好き人気ブロガーが集結!「ねこログ展」が開催
猫の写真をブログで公開している写真家、そして人気ブロガーを集めた、ねこの合同写真展「ねこログ展」が開催される。8組のアーティストが参加し、200点以上の作品が展示される都内でも最大級のねこ写真展だ。

TODAYS GALLERY STUDIOを運営する、株式会社Baconの浅岡さんに伺った。
開催の経緯
TODAYS GALLERY STUDIOでは、浅草橋からアートを育む運動として無料でギャラリーを開放するフリーギャラリーイベントを行っており、その第一弾として開催されます。
若手のアーティストさんたちは、自分の作品を発表する機会は多くありません。また、商業的に成功している人も一部です。そんな人たちを応援するために、出展料なしで作品を展示してもらい、まずは腕慣らしをしてもらう目的もあります。こうした機会を通じて物販やロイヤリティーについて学んでもらえればと思っています。
もちろん若手だけではなく、出展の経験が豊富なベテラン作家さんも参加されます。そうした方たちからお話を聞いたり、作家同士の交流をしたりする機会にもなっているようです。

なぜ猫なのか?
主催者が猫好きというのもありますが、猫を紹介するブロガーさんや、猫を撮影している写真家さんが多いことも一つの理由です。ちなみに、出来れば2月22日の“ねこの日”にやりたかったのですが、色々な事情で3月の開催になってしまいました。でも、猫イベントが多い時期を外すことで、かえって注目が集まって良かったかもしれません(笑)

ブログの写真を展示することについて
ブログは言ってしまえば、“タダで見ることが出来る”コンテンツです。しかし、印刷してパネルにすることによって、また違って見えます。写真を撮ったブロガーさん本人も気づかなかった良さ、その人の才能など、新しい発見があります。
お客さんの反応
皆さんかなり喜んでいらっしゃいます。来てよかった、という声が多いです。猫がそれほど好きではないという人でも楽しんでいただけているようですね。
また、嬉しかったのは「子供も入れますか?」という問い合わせがあったことです。普通の展覧会だとなかなか子供を連れて入りにくい雰囲気があるかもしれませんが、このイベントは子供から大人まで、多くの人に楽しんでもらえるものになっています。ぜひお子様にも来ていただきたいですね。
※実際に会期中、近くの保育園に通う子供達たちが、お散歩の途中に遊びに来てくれたこともあったのだとか。

展覧会の見どころ
今回はテーマを設けていないので、カワイイものからシリアスなものまで、様々な猫を見ることが出来ます。大御所から初めて展示をする人まで、かなり幅広い作品が見られます。
ブログでの情報発信が自由なように、それぞれのアーティストが自由に作品を展示するという世界観を重視しています。ちなみに、プロフィールもブログ風になっているんですよ。

また、今回多くのアーティストの方がポストカードなどを無償で提供してくださっています。先着順ではあるのですが、ここも展覧会のポイントの一つではないでしょうか。


ネコカフェマップについて
入場者特典として、先着2,000名様に台東区内のねこカフェを掲載した地図をプレゼントしています。観光名所や、お店なども載っているのでかなり盛り沢山な内容です。ネコカフェや、その他のお店も含めて、地域活性化に繋がればいいですね。


それから、地域の方々もこの展覧会を応援してくれています。チラシなどを掲示板やお店の前などに貼らせていただいています。今後は地域活性化の一環として、地域の保育園や小学校などにも声をかけ、ギャラリー営業前の1時間など解放する試みもやっていければと考えています。

数百匹のネコがお待ちかね!? さっそく会場へ

当たり前だが会場内は猫の写真でいっぱい! こんなに沢山の猫の写真を一度に見たのは初めてかもしれない。幸せを噛みしめつつ、一つ一つ丁寧に作品を見てゆく。作家さんごとに作風が異なり、様々な猫たちを見ることが出来る。
もこつく てけこ ブログ/mes bijoux
ロシアンブルーの女の子、りつこちゃんの写真。

石原さくら ブログ/sakuraquiet Photo&Cattery
瀬戸内の島で生き生きと暮らす猫たち。


東京猫色(池口正和、小滝卓央、新谷祐樹、巣山悟)ブログ/東京猫色
東京の生きる猫たち。何気ない風景の中に猫たちがいる。

kiyochan ブログ/だから東京が好き!
猫の写真に、思わずクスッと笑ってしまう一言コメントが付け加えてある。




可愛いものから、アート的なものまで、バラエティ豊かな猫写真が展示されている。今回は200点以上の作品が出展されており、一つの作品に数匹の猫が写っているものも。一体何匹いるのか数えてみようとしたが、すぐにあきらめた。しかし、合計するとおそらく400~500匹の猫に出会うことが出来るのではないだろうか。
飼い主だから撮れる表情
モリチカコ ブログ/ねこをさかなに一言!

白玉ちゃん(三毛♀)、メイちゃん(白黒♀)、コトラくん(キジトラ♂)という三匹の猫ちゃんの飼い主さん。今回が初めての展示とのこと。家猫の日常を、飼い主の視点から見た写真が展示されている。
家の中で撮影するので同じような写真になってしまい選ぶのが大変だったが、バランスなど全体を見て作品を選んだそう。 それぞれの性格、関係性などを聞いて写真を見ると、発見や楽しさも倍増する。

猫を撮る時のポイントも聞いてみた。
- 猫が可愛くても、背景が雑然としているとダメなので背景にも気を遣う。
- 目にピントを合わせると表情が良く分かる。外で出会ったネコを撮影するときは、音や身振りでこっちを向いてもらうようにする。相手も自分を意識してくれているような、視線を感じる写真にしたい。


紛争地域の子供達と、野良猫の共通点。
中川こうじ ブログ/のらねこ。

中東やアフリカなどの紛争地で10年以上撮影を行っていた、戦場カメラマンでもある中川氏。猫をテーマにした写真展は5、6年ぶりとのこと。
可愛らしい猫ではなく、自然の中でたくましく生きる野良猫たちを撮影している。彼らは風景の一部ではない。確かにそこにいて、どうにか必死に生きようとしている。地面すれすれ、ネコの視点で撮られた写真。まっすぐこちらを見てくる瞳は何かを訴えているようだ。


中川さん曰く、「自分は猫の写真を“撮っている”とは思わない。“撮らせてもらっている”という気持ち。写真を撮ることよりは、ネコたちに逢えるのがうれしい。今日も元気でいるな、というのが分かるのが一番」とのこと。
(ちなみに、ご自身も11匹の猫を飼っているが、自宅の猫たちは写真を撮らせてくれないのだとか……)


野良ネコを撮影するのは、難民キャンプの子供を撮影することに似ていると言う。どちらも、いきなりカメラを向けると逃げてしまうのだ。確かに突然写真を撮られたら誰だっていい気はしない。最初はカメラを見せずに徐々にコミュニケーションをとって、関係性を築くことが大切なのだ。
「またネコか……」
星野俊光 ブログ/Cats on the shore ~海辺に生きる猫たちの記憶~
写真家の星野さんの元には『自分の撮った作品を見て欲しい』、と写真が持ち込まれる。その中でも特に多いのが猫を撮影した写真だった。正直“またか”という気持ちがあったそう。しかし、とても寂しそうな表情をした猫が写った写真があった。それがとても印象に残り、自分でも猫を撮影するようになったのだという。
猫に対して気高い、群れない、媚びない、というイメージがあるという星野さんは『猫が猫らしく行動している』場面を作品に収めている。真っ暗な中、海辺を横切る猫たち、ものすごいスピードで走る猫。ネコは夜が似合う。


星野さんが猫を撮影する際のポイントを聞いたところ「現場百回」という答えが返ってきた。何回も通って、何の利益もないが危害も加えない、ということを覚えてもらうのだ。10回ほど通うと逃げなくなるらしい。また、エサは持って行かないという。ご飯が無くても風景の一部になってしまえば撮影は出来る。
そして観察を続けると、やってくる時間、ご飯を食べる場所、トイレの場所など、ネコの行動も分かってくる。彼らは意外に時間に正確なのだそう。

孤独を好むイメージがある猫だが、意外にも情に厚い面もある。上の写真の猫たちは親子ではないものの、一緒に暮らしているそうだ。一匹でいるより、数匹で集まって暮らしている猫の方が病気になる確率が低いらしい。寒い夜は集まって眠り、お互いの身体で暖をとるのだとか。猫たちの関係性を考えながら作品を見てみても面白い。
河井蓬 ブログ/彼の尻尾、彼女の爪痕
お寺、神社にいる猫たち。おおらかなのか、人との距離が近いことに驚いた。



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入場料が500円かかるとは言え、これだけの作品数を見られて、買ったら数百円しそうなポストカードやネコカフェマップまでもらえて、何より可愛い猫の写真を見られて、お得感満載な「ねこログ」展。猫好きならぜひお勧めしたい。


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(文・写真/篠崎夏美)
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