『2001年宇宙の旅』は「食べ物の話」という説 (2/4ページ)

Kotaku

これは、ヒトザルが食べていた(小枝や草)ブッシュから来ているのではないでしょうか? つまり、暗に「食べ物のことを忘れるな」というメッセージが込められている言葉なのです。


そして、ミーティングに参加するフロイド博士。彼は「お茶でもいかか?」という誘いを無下に断ります。非常に失礼な行いです。共に何かを口にすることで得られる仲間意識というものがあります。この飲み物を「勧める」「断る」というのは、かつてのヒトザルの水を巡った諍いを思い起こさせるのではないでしょうか。

The Hidden Meaning of 2001: Space Odysseyより一部抜粋

次に、パックに入った液体状の食べ物が登場した後のやり取りに注目してみましょう。月面に着陸する前の船内にて、フロイド博士と2人の乗組員は軽食を取ります。そこでのやりとりは以下の通り。

「腹減っている奴はいるか? 」
「それは一体なんだ? チキンか?」
「そんなもんだ。味は変わらない。」
「ハムはあるのか?」
「ハム、ハム、ハムか......。」

ここでロンセンさんが着目したのはハムという食材を選んだ理由。スタンリー・キューブリック監督はユダヤ人の両親の元に生まれており、ユダヤの考えではハムは禁じられた食べ物とされています。

モノリスがユダヤ教を重んじていて、ハムを食べことに対して怒ったとは考えにくいですが、完璧主義者として有名なキューブリック監督がユダヤ教の禁じる「ハム」を映画に登場させたのには意味があると主張しています。

そして乗組員が禁断のハムを食べた直後、モノリスは無線信号を発し、人間は木星に向かうこととなります。モノリスはここで人類に食べ物のレッスンをしようとしたと、ロンセンさんは書いています。

「木星使節」では、人々が食べ物をおざなりに扱っている様が描かれています。

「『2001年宇宙の旅』は「食べ物の話」という説」のページです。デイリーニュースオンラインは、SF/ファンタジーコラムゆるいすごい映画カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る