『2001年宇宙の旅』は「食べ物の話」という説 (3/4ページ)
まず、木星探査メンバーの5人の内、3人が人工冬眠中。つまり、「食べ物を口にしなくても生きていける状態」です。
次に、「目で楽しむ」ことを無視したペースト状の食べ物。これらは「銀河系宇宙空間の食べ物活動家/評論家」モノリスにとって、屈辱の他なかったでしょう。
また、HAL9000とフランクが興じているチェスは、「Roesch - Schlage Hamburg 1913」の局面を抜粋したものです。では、なぜこの試合だったのか? それは対局者の名前が「ハンバーグ」だったからとは考えられないでしょうか。
The Hidden Meaning of 2001: Space Odysseyより一部抜粋
こじつけとしか思えないような話ですが、完璧主義者のキューブリック監督なら理由があったはず。そしてその理由が「全てを食べ物のキーワードで」だったのかもしれません。
食べ物の描写はまだまだ続きます。
プールは誕生日を迎え、両親から誕生日を祝うビデオメッセージを受け取ります。その中に映し出されたのは大きなバースデーケーキ。しかし、ポールはそれにありつくことはありません。
ここで、ロンセンさんは「3年間のミッションということがあらかじめ分かっているのに」と、最先端技術を搭載した宇宙船なら長期保存可能の(ペースト状)バースデーケーキを用意するくらいできたにも関わらず、そうしなかったことに違和感を持ったと書いています。
その後すぐにHALは不可解な動きを見せ始め、ポールと3人の人工冬眠中だった乗組員を殺し、デイブの命も奪おうとします。しかしデイブに反撃されたHALは切断され、薄れゆく記憶の中で『デイジー・ベル』を歌います。