完全歩合で月収500万円!? 驚異の営業マンの意外な経歴 (3/4ページ)

新刊JP



――そこまで辞めてしまうと、会社から何か言われないですか?

五嶋:言われませんよ。辞めた人の分も僕が売上を立てていましたから。「人件費が浮いていいじゃないか」くらいに思っていました。ただ、そういうやり方にも結局は疲れてきてしまうんですよね。
お金ならもう十分あるわけで、なんでこんなにがんばって稼ごうとしているんだろうという葛藤が出てきてしまったんです。がんばればがんばるほど家族と過ごす時間がなくなって溝ができてしまうのでは、お金があっても幸せとは言えません。
それに気がついたところで、会社を離れて独立したのですが、その会社で、売上ではなく“おもてなし”を営業目的の最上位に置こうという企業理念を掲げました。でも、最初はただ理想論を掲げただけに近くて、その理念通りの活動はできませんでしたね。

――スタッフに浸透しなかったということですか?

五嶋:というよりも、現実の経営はそう甘くなかったということです。どんな理念を掲げても、やはり日銭を稼がないといけませんから売上を優先させざるを得ない時もある。理念通りに経営できていない自分がいました。3年前に新築住宅の販売事業を始めてから、ようやく理念に現実が追いついた気がします。ここが、さっきの質問にあった「転換点」だったと思います。

――その「転換点」のことについて詳しくお聞きしたいです。

五嶋:理念を掲げたのにその理念通りにやっていないのでは嘘をついたり誤魔化したりしているのと一緒です。だったら理念なんて最初から掲げずに「お金儲けのための会社です」と言ってしまったほうがまだ素直でいい。このままの状態が続くなら、会社をやっている意味がないなと思ったんです。
だから、新しく新築住宅事業を始めるタイミングで、理念通りやってみることにしたんです。それで経営が立ち行かなくなるようだったらそれはもう仕方がないという覚悟で。

――勇気のいる決断です。

五嶋:その時に歩合給をやめたんですけど、12人くらい辞めていきましたね。やっぱり歩合給の会社だと「売って稼いでやろう」とギラギラした人が集まってくるので、そういう人とは会社の方向性が合わなくなってしまった。でも、それは会社にとってはいいことだと思っていました。
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