キムタクがテレ朝ドラマ撮影で「ガキは近寄るな」と鬼気迫るワケ

10数年以上にわたって、主演するドラマが毎回話題になる役者は、キムタクを置いて他にいないだろう。とはいえ、ここ数年は思うような数字をあげることができていないのも事実である。実際、「キムタクはすでに落ち目」と見なすテレビ局関係者も少なくない。
しかし、4月16日スタートのキムタク主演の最新ドラマ『アイムホーム』(テレ朝)は、これまでとは違う盛り上がりをみせそうだ。
「演技がいつも同じ、などと木村さんを批判しているのは素人だけで、プロの間では、木村さんは『けっして手を抜かない仕事師』として高く評価されています。そんな木村さんが、今回、これまでタッグを組んできたフジではなく、連ドラ出演初となるテレ朝を選んだことに驚いたテレビ関係者も多い。実は『けっして手を抜かない仕事師』だけに、木村さんはここ数年のフジやTBSのルーティーンワーク的なドラマ作りに相当な不満を募らせていたようですね」(テレビ局関係者)
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「テレ朝のスタッフが心を動かした」
昨年、木村は実に1995年以来となるテレ朝のドラマに出演を果たした。2夜連続の単発ドラマ『宮本武蔵』がそれだが、今回木村が主演する『アイムホーム』はそのときの制作スタッフが担当する。スタッフが木村の心を動かした最大の要因と見る関係者も多い。
「『宮本武蔵』の制作陣の仕事に、木村さんはいたく感動したといいます。フジやTBSの制作陣がいつのまにか忘れてしまった『ものづくりへの熱』がテレ朝の制作陣にはあると。木村さんっていう人は本来、常に前進、進化していこうとするタイプですから、数字ばかり追いかけて、ものづくりの原点を忘れてしまったような現場での仕事には、苦痛を感じるようになっていたんだと思います。いい仕事がしたい、いい演技がしたい。今回の木村さんはそんな純粋な思いで、新天地に自ら踏み込む決断をしたのでは。実際、撮影現場では相当気合が入っているようです」(芸能ライター)
3月31日発売の週刊女性も、『アイムホーム』撮影における、木村の尋常ならざる仕事への没入ぶりを伝えている。今回のドラマでは、木村がはじめて父親役を演じることにも注目が集まっているが、ドラマの中で木村の息子役を演じる子役の高橋來に対して、休憩中でも気安く話しかけたり、笑いあったりせず、逆に「ガキは近寄るな」といわんばかりの空気を放つなど、共演者とあえて距離を置くスタイルが目立つという。
子役といってもカネを取っている以上はプロ。「本気で仕事しろよ」――後進の若手に、態度で示そうとしているのかもしれない。
気合い十分のキムタクが演じる「アイムホーム」、果たしてヒットなるか。見物だ。
(取材・文/小林靖樹)