入社式に来ない? “手ごわい”さとり世代新入社員との付き合い方 (3/3ページ)

新刊JP



――本書に書かれている「さとり世代」は、喜多野さんが今まで接してきた子たちをモデルにしているのですか?

喜多野:ベースは私の会社の新入社員ですね。また、他の会社の社長であったり、人事の方々にも聞きました。「こういうケースありますか?」「ああ、あります!」みたいな感じで。でもこういった状況は中小も大手も変わらないようです。以前は私が採用活動の一環で大学の合同説明会に参加したりしていたのですが、他の会社のお話も聞いても同じだということが分かりました。
大手だから特別意識の高い新入社員が来るというわけではありませんし、逆に大手の方が離職する率が高いようにも感じ取れましたね。これは肌感覚ですが。

――「さとり世代」にどのようなアプローチをすればいいのでしょうか。

喜多野:他社さんから相談されたときに、「『週刊少年ジャンプ』を読んでください」とアドバイスさせていただいています。「友情・努力・勝利」というキーワードがありますが、組織でもこれらの要素は大事ですよね。ちなみに私の会社では、入社までに『週刊少年ジャンプ』のコミックスを読んでくるというのが習わしです。
最近であれば『ONE PIECE』や、スポーツもので『スラムダンク』や『キャプテン翼』とか。そして、必ずチームワークの大事さや目標に向かうことの重要性にフォーカスすることを意識させて読ませます。そうすると、ふんわりと手を握ったような感じになるんですよ。共通認識というか、認識の基準みたいな「軸」が定まります。

――彼らに一番響く言葉は何でしょうか。

喜多野:一番というのは難しいですね。ただ、どうしても世代で括られて「ゆとり世代やさとり世代は…」と言われてきているので、「君が悪いのではない、時代が悪かっただけだ」ということを伝えることが大事だと思います。彼らに責任を押し付けてはいけないんです。

(後編に続く)
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