入社式に来ない? “手ごわい”さとり世代新入社員との付き合い方 (2/3ページ)

新刊JP

分からない事はインターネットで調べれば良いという考えなのでしょうけども、いつでも調べられるから逆に調べないような現象になっています。
ただ、社会全体がそういう世代を生み出してしまったと解釈したほうが健全なわけで、彼らが悪いわけではないんです、と、考えた方が良さそうなのです。

――特にパソコンやインターネットが子どもの頃からあって、いつでも情報にアクセスできる世代ですからね。

喜多野:それは一つ大きな特徴でしょうね。学習塾を開いたその頃は、授業をするのが怖かったですよ。今日はどんな謎めいた行動を目の当たりにするのか、という恐怖です(苦笑)。そして今、当時の彼らが成長して、新卒で採用している新入社員たちの世代に差し掛かってきたワケで、「ついに来たな」という感覚です。覚悟はできていましたが、やはりその当時と同様の恐怖感はありました。新卒採用は2009年から始めましたが、この世代を戦力化しなければいけない、という強い使命感を持って、新卒採用を行っています。
ちなみに(新卒採用開始)当初はほぼ全員3年未満で離職だったのが、今は離職率が1割くらいまで減りましたので、特に中小企業さんにそのノウハウを伝えることができればという想いはあります。彼らもキチンと育成できれば、立派な戦力になりますから。

――最初にさとり世代の人たちが入社してきた際に、「これはびっくりした」というエピソードがあれば教えていただけますか?

喜多野:会社の新卒1期生の人たちでまず驚いたのは、入社式に来ない。

――入社をするのに、入社式に来ない。

喜多野:4月1日は入社式をしたあとに研修の予定だったのですが、研修に合わせて出社するんです。大学の入学式に出ないくらいのノリですね。きっと(苦笑)

――エイプリルフールですし、冗談かと思いますよね。

喜多野:最初は冗談だと思いますよ。ナイスジョーク!と思っていたのですが、本気でした。研修が午後5時に終わって、その後懇親会をやる予定だったのですが、そこで終電の時間を調べ始めて。「何時に終わりますか?」と聞いてきたので「2、3時間くらいだよ」と返すと、「終電は気にしなくて大丈夫ですね」と言う。この質問は一体なんの冗談だろうと。

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