みなさまのNHK はたしてどこへ行く!? (3/5ページ)
「ただ、その解説が往々にして、安倍政権にとって"後ろ向き"と映っていたのも事実です」(同記者)
たとえば昨年2月、福島第一原発を訪れた際、番組内で大越アナは、
〈再稼働の申請が相次いでいますが、自然は遥かに人間の想定を超える力を発揮し得るという教訓に立ち、慎重なうえにも慎重な安全確認が行われなければならない〉
と発言し、原発再稼働に突っ走る安倍政権に警鐘を鳴らしたこともあった。
「影響力ある番組の人気キャスターの発言に、安倍官邸は嫌気が差していたようです。水面下で、NHKに交代を要求していたと言われています」(同)
籾井氏はご存じ、首相の"お友達"であり、その強力な後押しで、NHK会長職に就いた。「その籾井会長が官邸の意を汲み、今回の突然の大越キャスター降板劇を仕組んだのでは、と言われているんです」(同)
やらせを監視する体制はない
スキャンダルが噴出したのは、トップだけではない。
"NHKの良心"とも言われている人気報道番組『クローズアップ現代』で、なんと、"やらせ問題"が発覚したのだ。
3月19日発売の『週刊文春』で誌上告発されたのは、昨年5月14日に放送された『追跡"出家詐欺"~狙われた宗教法人~』の回だ。
「この番組は、出家すると名前を変更できる制度を悪用し、多重債務者を出家させて、別人として融資を騙し取る"出家詐欺"の実態を伝えたものです。ただ、同番組内で詐欺のブローカーとして紹介された出演者が、"記者に依頼されて、架空の人物を演じた"と同誌に証言。やらせ疑惑が発覚したんです」(夕刊紙記者)
この『クローズアップ現代』はスタートして22年、放送回数3500回を超えるNHKの看板番組だ。
報道を受けて、総局長が「今の時点で、やらせがあったとは考えていない」と一蹴したが、元NHK職員で、現在『NHKから国民を守る党』の代表・立花孝志氏は、こう言う。
「どう見ても、やらせの可能性が高いでしょうね。というのも、NHKはテレビ、ラジオと数波の放送を流す巨大メディア機関で、1日に放送される番組は膨大な数になります。