『Boon』は雑誌のあり方をどう変えようとしているのか? 山口編集長に聞く (2/4ページ)
そういう状況下で調べ上げたのが、このページです。
スニーカーに非常に詳しいスタッフがいるのですが、2人とも「エアジョーダンが全て並んでいるところを雑誌で見たことがない」と言っていたので、おそらくオリジナルモデルを並べるだけでも世界で初めてではないかなと思います。
――第2特集の「激レア新世代」はまさに『Boon』らしさが溢れていますね。
山口:そうですね。実はジョーダン特集は当初賭けだと思っていたんです。というのも、スタッフ全員が集まった打合せで、「エアジョーダンでいこう」となったときに、スタッフの中から「(エアジョーダンに)興味がない」という声もあったんです。「エアジョーダン」に特化することでターゲットがしぼられてしまうのではないかと。確かにその通りなんです。その後、街に出て調べに行って「やはりエアジョーダンで間違っていない」と思ったのですが、それでも『Boon』らしさをより増すような特集は必要じゃないかと考えました。
「激レア」というワードは『Boon』の武器で、いま枯渇しているものだけではなく、将来値上がりするから今のうちにゲットしておけ、という視点も入っています。「激レア」という器を用意して、ヴィンテージ古着とか、今のヴィンテージとか、ネオヴィンテージといったものを入れていくとか、次にレア化しそうなものを有識者に語ってもらうとかですね。過去現在未来のレアを網羅するような特集になっています。
――さらに、復刊号に引き続き、今回も「街のキーワード」が健在です。
山口:ここでは、パッと思い浮かんで取り上げておきたいけれど、2ページ程度でしかやれないようなネタを取り上げています。
今回もかなり挑戦的ですよね。「愛煙のススメ」とか、世の中が禁煙の流れにある中で本当にやってしまっていいのかと(苦笑)。ただ、こうした世の中の流れに対するアンチテーゼ的なことができるのも『Boon』の強みですし、もちろん煙草が嫌いな人に煙草を勧めるという企画ではなく、煙草を嗜んでいる人たちに向けた企画ですから。そういうことをやっている一方で、SIMフリーについて専門家に話を聞いてみたり、地震予知を検証してみたり、本当に雑多ですね。