落としたお菓子「5秒ルール」でセーフは科学的に正しかった!? (1/2ページ)
子供の頃、お菓子を落としてしまったとき、「5秒ルール!」と言って拾って食べた経験はないだろうか。立派な大人になっても、酒の席で落としたツマミを拾い食いする人がいるが、アレは子供の頃の習慣が抜けていないのかもしれない。
落ちても5秒以内なら食べても大丈夫とされるルールは日本だけでなく、北アメリカやヨーロッパ各国など、世界的規模で知られていて、3秒、10秒、15秒と地域や状況によって長さにバラつきがある。たとえば、アメリカの大学の寮では、普段は「5秒ルール」だが、酔っ払いには「10秒ルール」が適用されるそうだ。逆に日本だと、清潔好きな国民性のためか、もっとも厳格な「3秒ルール」が多く使われている。
このなんの科学的根拠のないと思われる「5秒ルール」が疫学的に正しいのか、真面目に検証した学生がいたことをご存知だろうか。2003年、当時高校3年生だったジリアン・クラークは、アメリカのイリノイ大学の夏季研修でハンス・ブラシェク教授のもと、キャンパス内のさまざまな場所の床から微生物を検出しようとしていた。その結果、ほとんどの床からバクテリアは検出されることは無く、きわめて清潔だという結論になった。つまり、床に落ちた食べ物は安全であり、「5秒ルール」は有効であることが実証されたのだ。
クラークはさらに「5秒ルール」を検証したいと思い、2インチのタイルとクッキーとグミを用意した。まずは減菌したタイルに大腸菌を塗り、そこにグミとクッキーを5秒間のせて、菌がお菓子に移ったかを調べた。すると、5秒後のクッキーとグミには相当量の大腸菌が移っていた。つまり不潔なトイレなどの床では、5秒以内に拾っても食べ物はそうとう感染しているというわけだ。